西谷山(さいだんやま)(559.7m)
5万分の1図・園部
暮れから正月三が日の酒浸りで、少しでも体からアルコールを抜こうと、昨年春以来気になっていた、国道173号線篠山市と瑞穂町の境、雨石山から北へ送電線が一直線に霞みの彼方へ消えていた、板坂トンネルの向こう側に鉄塔の立つ山がある。5万分の1図や道路地図でも(西山・さいやま・559.7m)と書いてあるが参考にした内山嘉弘著「京都丹波の山(上)」に、その顛末が書いてあるが八田の西谷から登ったので西谷山かと思うが、篠山側藤坂からは何と呼ぶんだろう、天の邪鬼な私は同じ所からはと173号線(高畑)から、昨年拡幅工事が終わった立派な道を通り板谷峠を越えて土師川の支流の東又川T字路、ここを左へ板谷集落を抜けて獣除けの扉を開けて林道に入る。ここからは砂利道でさらに上流へ、簡易水道施設の横手に車を止めて上空を見上げる、送電線が走っているのでこの沢をつめることとする。杉の植林のなかを林道は間もなく切れて杣道となり間伐され放置された木が行く手を阻む、右手の雑木林の支尾根へ逃げるが急勾配を右手で枝を掴み左手で木を掴み体を引き上げ両足で踏ん張り、青息吐息で強引に突き進むと尾根に巨大な鉄塔が見えてくる東西に走る主尾根で鞍部に建つ鉄塔は背が低く目の当たりにするとその大きさに驚く、東へとしっかりした尾根道を緩く登ると次の鉄塔、眺望は西南北で東はこれから登る頂きである。
ここからが、また大変で背の低い雑木に足を取られながらもポカポカした陽気の中、景色を見ながら頂上、と思いきや前峰でその先に同じようなのが鎮座している、気を取り直して急下降、急上昇、三角点を踏む、双耳峰なのだ、登るルートによって今まで遠くから眺めて見ていたり参考にした本や地図が信じられぬ不思議な感じのする山だ、何か訳が判らぬ、帰った今でも現実が正しいのだと思う。
帰りは登るときに目星をつけていた桧の植林帯が尾根近くまで来ていた所をシグザグに谷底までイッキに降りきる。東板谷の本流だった、沢に沿って杣道となり林道となりやがて車が見えてくる、登った沢の一つ上流であった、又、車を停めた所から10m程上手に関電の巡視路があった。
記:川勝
参考タイム無し