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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


個人山行報告 2010年1月29日(金)・晴れ

五条山(岩谷獄)(568.5m)
 

五万分ノ1図 綾部


 昨日、空山を見極める為に、国道27号線和知町出野橋から府道59号線を大簾(おおすみ)川に沿って大簾峠を越え三和町へ、すぐに頭上を送電線が走る。広場に車を停めて巡視路は無いかと沢に分け入ると、猪の檻が仕掛けてありその横手からわずかな踏み跡がありそれを辿り北側より流れ入す細流を詰めて尾根に出る、東へ送電鉄塔から北・東・南が開け特徴ある弥仙山・長老ヶ岳や近くに三峠山・といし山・和知富士その右は向山と判るが、肝心の空山が判別しない、巡視路をたどりもとの場所に戻る、来るときに目星をつけていた大簾峠を和知側に少し下った所に三峠山林道がありそこを行けるところまで行くことにしたが、あまり利用されていないのか両側から雑木が邪魔をして軽トラでも枝を気にして走るがカシャカシャと車を?るし道は雨水が土砂を流して掘れ窪んでいるが物ともせずに突き進む。七谷峠・草尾峠と来たが北面を受けた山影は積雪も多くなり一度登っている三峠山はそこに見えているが気も萎えて引き返す。

 
 大簾峠から三和町中津戸へ降りて173号から、みずほトンネルを抜けて質志鍾乳洞、ここら辺りから右、前方に送電線が二本走る高い山が見えてくる五条山だ。  今日は前日下見がしてあるので国道9号線を瑞穂町和田で173号線へ右折、山彦苑を目指し府道26号線へ左折、山彦苑を通り越して猪鼻峠へ、丁度うまい具合に登り口の歩道が広くなっている4〜5台は楽に止められる、目の前に関電の巡視路が見えるこれを利用する。桧林を登るとすぐに鉄塔に着く、巡視路は谷間に下りて行くので、私は尾根を行くことにする、右の谷間に産廃処分場があるビニールの袋等が飛んで来て木に引っかかり見苦しい。その境界尾根をひたすら登る、やがて岩陵となり、尾根幅3〜5mとなり両側は2〜30m切れ落ちているが恐怖感はない岩陵には雑木が繁り今は落葉期だが、鹿も四脚馬も四脚だが馬は登れぬ私は二脚だが四つんばいのごとく登高をしていく、狸の溜グソが30m置きぐらいに三箇所あったがフンには柿の種子が目立つ、中には青いプラスチック片も混じっている糞もあった。右からの尾根が近づき合流すると境界見出杭、カサカサと落葉を鳴らしてリスが目につく、地球温暖化で冬眠しなかったのだろうか・・・?


 左からの尾根とも合して雑木林を抜けると切り開かれた頂上一帯、最高点から20m程で三角点その周りだけ木が残してある、最高点に戻り五万分ノ1図を広げコンパスで合わすが、ここからも三峠山・といし山・遥か大岩山・和知富士・長老ヶ岳と東西南の山が見わたせるのに感心、要の「空山」が判別できない、五万分ノ1図(綾部)を見ていると565m峰595m空山その後方に同じかそれより高い無名峰が次から次へと、目を少し転じれば萱山646m・向山695mと続く丹波広域林道は空山の後を通っているのだろうか、この山行記録を書くのにもう一度「京都丹波の山・(上)」を読む、112ページの概念図に誤りがある事に気付く、西浦谷川を挟んで大福光寺からの林道と尾長野からの林道が東山橋で合流している様に描かれているが、実際には合流せずに別の林道が遥か彼方合流する。すでに「空山」への登山道は越えて行けども行けどもその先の高い方だと走り続けていたのだ、後日、改めて挑戦しよう。


 扨、余談が長かったが五条山三角点から目の前の送電鉄塔へ二本走っている中程に巡視路がある、南側にもあり国道9号線水原からの巡視路と思う。北へ階段がつけられているのでジグザグに下り岩壁の間をうまく付けてあるが岩ウチワ大群落辺より巡視路は崩落し、自然に還りつつある、降りられそうな所を下りる50m程下りると左側に巡視路が残っていたのでドンドン下りる。落葉に消えそうな九十九折の階段を下りて大きな岩壁を廻ると下から二番目の鉄塔だった、登りに使った獣道は嫌なので杉の植林帯の薄暗い巡視路を下りる、やがて古い林道となり、登り口より5m程下手の資材置場の横手であった、資材置場入口が門扉があるので入れないと思い込んでしまったが林道は通れる、登るにはやはり支尾根・産廃処分場との境界を登るのが正解だ。  余談が多すぎて反省、次からは整理します。

記:川勝

コースタイム
猪鼻峠登り口 鉄塔No.1 見出杭    三角点    出発    下山
 11:30     11:40  13:05   13:10   13:25   14:50