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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


8月例会報告 平成24年8月26日   天候:晴れ

芦生「櫃 倉 谷(ヒツクラタニ)」遡行
 

(参加者)L:國府、礒松


 JR並河駅で待ち合わせ出発(5:30)〜須後の駐車場(6:50)到着。 ヒツクラ林道終点(8:30)〜谷に入り遡行する。水量は少なく今一つであった。中ノツボ谷出合を過ぎ坂谷の出合を過ぎた辺りより原生林の雰囲気に変わり、トチノキ、サワグルミなどの渓畔林が見られ、又、その中で一際目を引いたのがトチノキの巨木に着生したイワタバコで、赤紫色の花を咲かせていたのが印象的だった。坂谷より権蔵谷にかけては滝があるために高巻のコースがついているが、今回水量が少ないこともあり一度滝登りに挑戦を試みたが半ばで思い止まり高巻道に切り替える。この辺りは岩場が露出しておりシャクナゲ、イヌブナ、ミツバツツジなどが見られた。

 
 権蔵谷は水涸れで、お湿り程度であった。又、谷の出合にハクウンホウの大木があると私の地図に記してあるが、周辺にはなかった。権蔵谷よりロクロ谷の間の沢にはシダの群生が見られ、しばらくはトチノキの林が続いていた。


 スベノ木谷の出合辺りは大木が多く見られるが朽ちてゆく樹木も多く見られる。今日のヒツクラ谷遡行で楽しみにしていた一本の巨木ミズナラ(京都府下最大・樹齢350年)を探し当てたが、山の傾斜が鋭いため近くには行けず遠くより眺めることにする。


 ヒツクラ谷において1980年以前は最も原生林的な森が残されていた地域だったそうで、この辺りより源頭部周辺までの東側斜面は植林地となっています。西側斜面は当時のまま残されているそうです。その時の経緯はわかりませんが、大変残念に思います。さて、ヒツクラ遡行もこの辺りで終わり(11:30頃)として、谷を引き返し下りました。須後着(14:00頃)

記 : 國府