「綿 向 山」(1110m)
リーダー:上原 幸一
参加者・・・会員:9名 会友:4名
一般参加者:14名
日野川源流に聳える信仰の「綿向山」は、平野部から一気に頭をもたげている山頂は360度の眺望が広がっており、周辺の人々からは水源の山として敬われ、親しみをもって登られている。春の稜線はシャクナゲのピンクの花に彩られる。山名の由来は、古くから養蚕の盛んな土地で、その「わたつむぎ」から「わたむき」に転訛したといわれている。日野にある馬見岡綿向神社の神体山として信仰されている。すばらしい展望とブナ林の「綿向山」を目指した。
前日まで天気が心配でしたが、朝方少し雨が残った程度、午後から晴れの予報を信じて、予定通り、いつもの「山一サービス」の貸切バスで亀岡駅北口を7時に出発。今年から京都縦貫と名神高速道路が直結、特に滋賀県(東の方向)方面へは大変早くなり非常に便利になりました。
途中、黒丸PAでトイレ休憩をとり八日市ICで高速を降り、一般道を走り登山口に近い御幸橋に8時40分到着、準備体操で体をほぐし予定(9時)より少し早く3班に別れ登山開始。
ヒミズ谷出合小屋(登山口)9時20分、ここから右に入れば水無山北尾根コースと別れるが我々は真っ直ぐ表参道コースを登ることとした。表参道コースは良く整備されている登山道で、植林された杉林のジグザグ道をひたすら、つらい単調な登りが続き林道と出合まもなく、3合目のあざみ小舎に到着(10:10)した。
小休止をとり20分ほど歩くと見晴らしの良い5合目小屋に着く(10:30)、赤い小奇麗な小屋入口の上に「夢咲鐘」がぶら下がっていた。今朝方まで残った雨と暑かったのが影響したのか、途中歓迎しない「ヒル」が出ていやな思いをされた方が居られたのは残念でしたが、気を取り直しここから自然林の中を進み間もなく、見事なブナの原生林の中に祀られるてある7合目行者堂(行者コバ)に10時50分到着。皆さん元気に登って来られたので、予定していたコースタイムより約20分ほど早く順調に来ている。
冬道はここから尾根を直登しますが、(冬の綿向山は霧氷の山としてその名も高く、天気の良い冬に訪れたい山です。)夏道は右に巻いて進み8合目、さらに「金明水」の分岐(水無山コース)を過ぎて、9合目を通過すると山頂直下最後の難所、コンクリートの急階段が待っている。
最後の力を振り絞り、息を切らし登りきって鳥居を潜ると大嵩神社の祠と、大きなケルンが立つ山頂に11時30分到着した。
今日の山頂からは霞んでいてあまり眺望は利かないが、雨乞岳が眼前に、鈴鹿の山々がなんとか見えた。本来「秋冬の澄んだ日には遠く、北アルプス穂高岳・木曽御嶽山・恵那山・南アルプス塩見岳なども望見でき、設置されている展望図盤によってそれらを確認することが出来る。」と紹介されているが、ちょっと残念であった。
ゆっくりと昼食と休息をした後、記念写真を撮り、往路と同じ道を戻って下山しました。
無事予定通り登山大会を終了する事が出来ました。これは会員・会友の参加者全員の協力によるものと思います。本当にありがとうございました。お礼申し上げます。
来年の登山大会も皆さんのご協力をお願いいたします。
記:上原