百里ヶ岳(931.3m)
リーダー:礒松 博司 参加者、上原、石橋、大伴、 守山、上原し
今日は滋賀県朽木村と福井県小浜市の境界に聳え、山頂周辺には広大なブナ林が広がる一等三角点で、山頂からは百里四方が見渡せることから名付けられた由来があり、山の南側には根来坂という昔の若狭越えの峠道(古の鯖街道の一つ)が通っている百里ヶ岳に小入谷越から百里新道でシチクレ峠を通って県境尾根分岐から頂上をピストンし、旧鯖街道を下って小入谷越まで戻るルートで登った。
午前6時30分参加者全員が揃ってJR亀岡駅を車2台で出発。国道367で滋賀県に入り、梅ノ木から県道783を進んで大宮神社を越えた針畑ルネッサンスセンターを右に入り、針畑川に沿ったやや細くなった道を走って9時35分10台程の駐車スペースがある小入谷越の百里新道登山口に着いた。
さっそく登山準備を済ませて9時40分入山。マツと自然林が混在する樹林の中に続くやや急な登山道を斜行しながら尾根を目指す。尾根に上がると林床にはこの時期花は付けていないが艶やかな濃い緑の葉を広げたオオイワカガミの群生が続く。周りは次第に黄葉したブナが目立ち始めた。尾根道をいくつもアップダウンを登り返しながら進んでブナ主体の樹林帯に突入してしばらくするとやせ尾根に出てようやく展望が開けた。
正面には黄葉した百里ヶ岳が「早く登って来い」と微笑んでいた。再び黄葉末期の樹林の中に続く急坂を登って支柱から取れ落ちているシチクレ峠に着いた。この峠は南谷を木地山集落に下るコーストの分岐でもあった。ここから更に急坂を登って11時10分県境尾根分岐に出ると高島トレイルで根来坂峠からの道と合流した。登の辛さを忘れさせてくれる程に黄葉したブナ林の急坂を登り切って11時35分数パーティーが休んでいる広い頂上に着いた。
一等三角点の山で高島トレイルが通っていた。又、頂上からは木地山峠への道が延びていた。暖かい陽射しを受け周囲の山並みに堪能しながら昼食を兼ねた休憩を取った。
12時15分下山を始め一旦県境尾根分岐まで戻って根来坂峠に向かった。見事な紅葉の中を大小さまざまなピークを登り返しながら進んで下り着いた鯖街道の根来坂峠にはお地蔵様が鎮座しておられる祠があり下山の無事を祈願した。峠から山腹を暫く下り車道に出でガードレール隅にあった手書きの目立たない「左:鯖の道」標識に従って細い道を見事に色付いた自然林に癒されながら下って、一旦車道に出ると焼尾の地蔵前で祠の中にはお地蔵様が祀られ休憩所も兼ねていた。車道を少し進むと左に古道への入り口があり足下の不安定な細い急坂道を色付いた木々に勇気づけられながら下り続けて広い湿地が広がる大倉谷と西谷の合流点と思われる林道終点に午後2時15分下り着いた。
後はそのまま林道を歩き数回沢を渡渉しながら進むと右山腹に根来坂ルートの百里ヶ岳登山口があった。2時35分小入谷集落のバス停に着き、針畑川に架かる橋を渡って堰堤を対岸に渡り、短い旧鯖街道を登って3時小入谷越駐車場に戻り着き本日の百里ヶ岳登山は無事終了した。
記:礒松