本文へスキップ
亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


展望を求めて

4月例会報告 2019(平成31)年4月21日(日) 天候:晴

東床尾山(839.1m)
 

参加者 L:礒松、川村、石橋、井木、大伴、名倉、青山、上原

 今日は床尾連山西端部に位置し、出石糸井県立自然公園の中核で関西百名山とふるさと兵庫50山に数えられ、山頂が出石町・和田山町・但東町に接している一等三角点の山、東床尾山に天然記念物「糸井の大カツラ」前から始まる登山口から往復した。

 昨年は集中豪雨や台風21号が相次いで襲来し、各地で甚大な被害をもたらした。その為登山道の状況を事前に朝来市役所観光課に確認の結果、被害の発生はあったが既に整備済で問題なく登れる旨の回答を得た(3月8日)

  午前6時30分車2台で亀岡を出発。国道9号線を利用して9時糸井渓谷奥の東屋とトイレがある「糸井の大カツラ」 前の空き地に車を停め、大カツラ前から谷に架かる橋を渡った所の登山口から9時15分頂上を目指して登山を開始した。

 


 道は明るくて芽吹き出した若葉に癒されながらの道のはずだったが、何と狭い上に積った落葉で滑り易く芽吹きを楽しんでいるどころではなく足元に注意しながら進まざるを得なかった。

対岸に助右衛門大桜が見えると歩き難いゴーロ石雑じりの道に変わった。そのまま登り続けて9時35分鉱山精錬所跡 に着き水分補給をした。
 
ここからは植林地の谷筋で岩ばかりのゴーロ帯となってジグザグに登る。木橋を渡って右岸をしばらく進むと小滝があった。相変わらず続く急坂の狭い道を足元に注意しながら少し進んで直登コースとの分岐を更に斜度を増した道をジグザグに登り、「逆Uターン」印の道標前を通って最後の急坂をひと登りすると尾根に出て道はようやく平坦になった(10時40分)。
 
道標によると右の道は「東床尾山山頂0.6km」、左の道は「床嶺の家(避難小屋)」とあり、更に登ってきた道は「助右衛門大桜0.7km・糸井の大カツラ1.2km」となっていた。
 
東床尾山に向けて少し進むと西床尾山分岐があったがそのままアップダウンの尾根道を芽吹き始めた若葉に心癒されながら歩を進め小滝まで1.8km地点にある今では利用されることなく半ば倒壊している避難小屋前到着した。ここからは一旦大きく下り、再び同じ高さを登り返して11時5分一等三角点東床尾山頂上(839.1km)に着いた。
 
山頂からは若干霞んでいたがそれでもまずまずの眺望で床尾山連山を構成している鉄銛山と西床尾山が見え、北の方向には北近畿の山々が見渡せた。


 下山は往路を下ることにして11時20分下山を始めた。11時35分倒壊したままの「床嶺の家」跡で昼食を兼ねて休憩し、午後12時15分下山を再開、滑り易くて狭い道を足元に注意しながら下り続けて1時10分精錬所跡まで下り付いた。ここから登山口までの間は足元が危ないので林道へ上がりそのまま林道入口まで歩き、大カツラまで15分ばかり歩いて車まで戻り着き本日の東床尾山登山は無事終了した。


 事前に確認した通り、昨年の相次ぐ集中豪雨、台風21号の直撃等による被害跡は殆ど分からないくらい整備されていた。
 鉄鈷山、東床尾山、西床尾山の3山を機会があれば是非とも辿ってみたいと思う。
 参加された皆さんお疲れさまでした。


◆糸井の大カツラ:樹齢2000年とも伝わる天然記念物。主幹は既に朽ちており、数百本の日コバエが円く囲んでいる。(ガイドブック)

◆鉱山精錬所跡:床尾山の和田山町側の山肌一帯は金鉱脈が縦横に走り古くから金山として栄え、掘れば必ず金鉱脈に当たり、昭和初期まで採掘されていた。ここは「竹之内鉱山」跡でここを含めて数か所の精錬所跡が残っているらしい。(鉱山精錬所跡案内板より)

記:礒松