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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


6月例会報告 2019年6月2日(日曜日) 天候:曇り

清掃登山 明智越(420m)
 

参加者 L:西澤、井木、川村、名倉、湯浅、梅井
上原、礒松、守山、秋山、小沢、上原し


 京都府山岳連盟の一員として、明智越えの清掃登山を行いました。
 午前8時、亀岡駅改札口に6名の会員が集合し、府岳連からの一般参加者がいないことを確認してから、8:19亀岡発の電車に乗り、保津峡駅へ向かいました。馬堀駅から5名が乗り込み、貸し切り状態に近い車両で保津峡駅に到着。

保津峡駅でも一般参加者はおらず、会員12名で、8:30車道歩きをスタートしました。

 朝の天気予報では、降水確率30〜40%との情報があり、湿度も高く雨を心配しながら歩き始めました。水尾川沿いの車道を、通り過ぎる車両に注意しながら行くと、やがて「保津峡ハイキングコース」の看板がありましたが、川へ下る細い階段は草が生い茂り「通行止め」の表示があり、長い間歩かれていない様子でした。亀岡の請田神社方面への車道に入る橋も同様に通行止めで、こちらもいつ開通するのか予測がつかない状況のようです。対岸の山を見ると、杉林が根こそぎ倒れてしまった山も有り、昨年の台風の被害の大きさに驚かされました。9:07水尾川を渡る橋へ到着。橋の手前の道標には「明智越ハイキングコースは土砂崩れのため通行できません」との表示があります。

道標の上に綺麗な「ルリ」がとまって、見送ってくれた。

 
 亀岡市観光協会へ事前に確認したところ「明智越ハイキングコースは現在案内していない。行った人の情報では通行できるが行くなら自己責任で」との事。2回の下見を行い、清掃登山の実行を決めました。

 さて一行は、ここから始まる清掃登山の為に全員が持参のゴミ袋を準備し、9:13張り切って出発。

ここからが一番の急登で頑張りどころですが、道は雨水でえぐれたのか岩がゴツゴツと露出して歩きづらい道です。
 
9:30一つ目の鉄塔の下にたどり着き、水分補給のため10分の休憩。水尾の集落を眺められる気持ちの良い場所です。9:55高瀬山への道を右に見て分岐地点を通過。登山道に倒れた大木を、跨いだりくぐったりして進みました。

細い倒木は伐採されていますが、太い木は人の力では切断は難しく、倒れて道を塞いだままになっています。中には、尖った枝が突き出た木も倒れており、危険な状態でした。倒木の下を通過した際に、尖った枝先が会員の頭に当たりヒヤリとしましたが、かぶっていた帽子のおかげで事なきを得ました。それからは、危険な枝等を見つけると積極的に持参のノコギリで切り落とし、手で折れるものは折りながら歩きました。

 

 
 登山道周辺のゴミを見つけては拾いましたが、ゴミはそう多くはありませんでした。
鉄塔下の道は、谷筋の一部が崩落しており道幅が狭くなっていたため、慎重に通過しました。安全の為に山側の木を掴むと、いばらの木だったのには往生しました。左上から合流した道を折り返して進み、鉄塔に向かいました。

10:30たどり着いた二本目の眺めの良い鉄塔下で、早めのお昼ご飯にしました。一部のメンバーは、鉄塔下の崩落個所を通らない安全な登山道を確認するべく、鉄塔から保津峡へ向かうルート周辺を調査しました。その結果、判り易い道標を設置するために登山道整備を会で行ったら良いとの意見が出ました。


 11:10お腹も満足したので、鉄塔を後にして亀岡方面へ向かいました。ここからも、ごみを拾い、危険な枝を切り落としたりテープを巻いたりして進みました。
 
 11:28土用の霊泉を通過。11:45鐘撞堂跡からむねん堂跡へと山道を下って行くと、12時のサイレンが聞こえ、亀岡の街が近づいたことがわかりホッと一休みしました。道は土が流されて岩が露出している個所が多く、もしも雨で濡れていたらひどく滑っただろうと、雨が降らなかったことに感謝しました。

 12:37無事に簾戸口に到着。集めたごみを前に記念撮影を行い、互いの労をねぎらい本日の清掃登山を終えました。

 雨を心配してのスタートでしたが雨は全く降らず、曇り空のために熱中症の恐れも無く比較的楽に歩くことができたので、とても楽しい山行になりました。

 ゴミは思ったよりも少なくて、登山者のマナーが向上している事が判りました。ゴミを拾いながら、予定外の登山道整備も頑張って行った参加者の皆様、大変にお疲れ様でした。

記:西澤 雅子