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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


9月例会(秋山合宿)報告 2019年9月27日〜28日 天候:晴れのち曇り一時雨

1日目:宝剣岳(2931m)
2日目:濃ヶ池・木曽駒ケ岳(2956m)

 

参加者 L:上原、梅井、礒松、石橋、大伴、秋山、岡本
守山、吉田、小沢、藤井、西澤(12名)


 昨年の秋山合宿は台風の影響で中止となり、2年ぶりの秋山合宿となりました。今年は中央アルプスの主峰「木曽駒ケ岳」と「宝剣岳」それと紅葉にそまる「濃ヶ池」を目指して、1泊2日の合宿登山に行きました。
 【1日目】
 亀岡駅6時30分に集合、車3台で出発、京都縦貫「篠IC」から京滋バイパス、名神高速、中央自動車道「駒ケ根IC」まで、途中ドライバーチェンジをしながら、秋晴れの高速道を気持ちよく走り、駒ケ根高原には予定通り11時前に到着した。
 昼食は弁当を持っていく事も考えたが、駒ケ根高原名物のソースカツ丼を食べてから登る事とし、バスセンター近くの「明治亭」で開店を待ってソースカツ丼を頂きました。

 見た目、味、ボリューム、とも全てに、噂通りの丼を堪能、大満足で菅の台バスセンターの駐車場に車を止め、登山準備を整えて菅の台バスセンター(標高850m)12:15発の高原バスに乗車、

しらび平12:45着、ロープウェイに乗り換え日本最高所駅の千畳敷駅(標高2612m)に標高差950mを7分30秒で一気に登って13:20頃到着した。千畳敷駅はさすがに標高が高いのでひんやりと涼しかった。
 バスセンター付近では青空が広がり、中央アルプスの稜線がはっきり見えていたが、千畳敷駅到着頃からガスが出はじめ、眺望が効かなくなってきた。しかし、登山届を提出、駒ケ岳神社の前で記念撮影を済ませて、登山開始、

ツアー客や一般観光客の方々に交じりながら八丁坂分岐点までなだらかな登山道行く、分岐からは本格的な登山道、八丁坂の登りとなる、振り向けば千畳敷カールが一望出来た。



 ほぼ1時間で、本日宿泊の「宝剣山荘」に到着した。宿泊の手続きを済ませて、リュックを食堂の片隅置かせて頂き、空荷で「宝剣岳」ピストンに出発した。

山頂までは鎖場の鎖も新しくしっかり整備されているので、難なく山頂へ立つことが出来た。

山頂付近の上空は青空が広がっているが、全体には下からガスがわいているので、山頂から明日行く「濃ヶ池」や周囲の山々の眺望は望めなかった。山頂は祠があり、その前には人一人がやっとで記念撮影が出来るスペースなど全くないので、お賽銭を収めて、下山した。

 宝剣山荘に戻り、部屋(3階の大部屋)に落ち着き、荷物の整理をしながら、夕食時間の5時までおしゃべりをして過ごし、ゆっくりと夕食を頂きました。
 <<コースタイム>>
千畳敷駅13:30→乗越浄土14:15→宝剣山荘14:20
宝剣山荘14:45→15:09宝剣岳15:17→宝剣山荘15:50


 【2日目】
 朝起きると、小屋の窓から外を見ると東の空が真っ赤に染まっている。雲はあるがご来光が拝めそうな感じなので、急いでカメラを持って外へでると、わずかな時間でしたが、雲と雲の隙間から真っ赤な太陽が顔を出してくれました。あきらめていたが非常にラッキーなご来光を拝むことが出来た。

 朝食は6時なので、それまでに登山準備を整えて、荷物を降ろし、登山靴に履き替えてから朝食を頂き、早めの出発としました。

 一面ガスのなか宝剣山荘を6時30分濃ヶ池に向けて出発した。いきなり急な下り坂を30分程で駒飼ノ池に到着、

ここは池と言っても水たまりは殆ど無く細い川が流れる程度であった。季節によっては池が出現するのでしょう!!駒飼ノ池に着くころから次第にガスが晴れて、青空が広がってきた。

周りは綿毛のチングルマと草紅葉の紅葉が広がり、秋を感じさせてくれる。

 ここから正面の沢を下るのではなく、左の尾根をトラバース気味に下って行く、ダケカンバの葉が黄色く色づき、紅葉が始まっている、

正面に南アルプスがはっきりと姿を見せ左から、ピラミッド型の甲斐駒ケ岳、昨年の夏山合宿で登った仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳・・・と眺望を楽しみながら濃ヶ池に8時5分到着、



今回の目的地「濃ヶ池」でゆっくり楽しんでいるとガスが晴れて宝剣岳が姿を見せてくれた、池に映った逆さ宝剣岳が美しい。




 濃ヶ池を満喫して8時30分出発、濃ヶ池分岐まで緩やかに登って行く、分岐から木曽駒ケ岳まで標高差300mほどの登り返しが待っている、真正面に御嶽山、その右手に乗鞍岳、更に北アルプスが広がっているが、はっきり見る事は出来なかった。しかし、雄大な景色を見ながらの楽しく苦しい尾根歩きが続き、左下に先程までいた濃ヶ池をみながら、後ろを振り返ると農鳥岳の右側に富士山が見えた。

馬の背分岐付近から本格的に雨が降り出し、急いで雨具を着て山頂を目指し10:42木曽駒ケ岳山頂に無事到着した。雨は小降りだが一面ガスで視界は効かない。

記念撮影を済ませて下山開始、中岳を経由宝剣山荘まで戻った。弁当を持って歩き、寒い所で冷たい弁当を食べるより、宝剣山荘に戻って暖かい食事をする方が良いと判断したのが大正解、山荘で雨具を乾かしながら、暖かいビーフシチューやカレーライスを頂き、雨の中再び千畳敷駅へ下山した。

 下山後、早太郎温泉「こまくさの湯」で汗を流し、お土産を手に3時30分出発、最後の黒丸PAで夕食を頂き、亀岡に8時ごろ無事帰りました。

<<コースタイム>>
宝剣山荘6:30→駒飼ノ池7:00→8:05濃ヶ池8:30→濃ヶ池分岐8:50→
馬の背分岐10:15→木曽駒ケ岳10:45→中岳11:20→宝剣山荘11:40→
宝剣山荘12:15→千畳敷駅13:20

記:上原