太神山:(標高599m)
参加者 L:青山、梅井、川村、上原、大伴、岡本、八木
守山、吉田、西澤、上林、吉澤(12名)
標高があと1m高ければ、キリがよかったかもしれない太神山は古来、木々の名産地として知られていた田上山であったそうで。また国内の花崗岩鉱物の三大産地の一つとして数えられていたほどである。またこの山の花崗岩鉱物の中でも、特に産出量が多い水晶は明治期にはいって外国人商人がその存在を見つけるまでほとんど無価値のものとして扱われていており、ようやく明治期に入り、外国人宝石商がこれに目をつけると早速地元民を雇いこれを手当たり次第拾わせ、トパーズとして海外へ輸出したそうだ。
万葉集には田上山をモチーフにした歌があるのでここで紹介。
『 木綿疊 田上山之 狭名葛 在去之毛 今不有十万 』
◆読み方:木綿畳(ゆふたたみ)、田上山(たなかみやま)の、さな葛(かづら)、ありさりてしも、今ならずとも
◆意味:田上山の、その山にあるさな葛(かづら)が伸びるように、このまま時が過ぎても、今じゃなくても。(いつか逢いたい…)
7時に亀岡駅に集合し、篠IC出入り口のFamily Martにて2人と合流し、京都縦貫道、京滋バイパスを3台の車で走り、途中、トイレ休憩も挟み、登山口へ向かう。田上地区に入った途端、先頭車が「この先通行止め」の看板に気が付き、機転を利かせた梅井さんのおかげで、迂回路通り、8時過ぎに登山口近くの駐車場に到着。
8時20分に駐車場から出発、しばらく舗装道を歩き、登山口に8時30分到着。
松茸がでるのか、至る所にテープが張られて警告がでていた。ウラジロが生い茂る道を歩き、一回目の小休止では、滋賀県の街中を見渡すことができた。さすが信仰の山、お地蔵さんや石仏がおられ、時折皆で無事登山できるよう祈る。
泣不動を9時20分に通過し、途中倒木から出ている枝が危ないということで、急遽、吉田さんの見事な手さばきで赤テープを貼り、今後の登山者が怪我無く登山できるようにとちょっとの気配りをする。
9時30分ごろに太神山本尊不動明の鳥居をくぐり、山頂を目指す。
六地蔵にお参りし、不動寺に着く。
太神山不動寺は山と一体化のためか、避雷針が緑で塗られており、その心意気が素敵だと感じた。不動寺からは長い階段を上り、あと一息登りきると山頂の三角点と祠がある。
10時5分、山頂へ到着。みなで記念撮影をし、再び長い階段を降り、あまりにも早い昼食ではあったが、それぞれ持参したものを食べて談笑をする。
歩いていれば寒さも感じないのだか、冷えてきたので10時50分に下山開始。
無事11:54分、登山口へ到着し、帰路へ。
お疲れ様でした。
記:青山