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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


10月例会報告 2020年(令和2年)10月18日(日) 天候:晴れ

     鈴鹿山脈の南の盟主、岩の鎧を纏う二百名山

御在所岳(1212m)
 

参加者 L:岡本、川村、湯浅、梅井、上原、大伴、
守山、吉田、秋山、小澤、西澤(11名)


 前日は、雨でかなり気温が下り肌寒く、各地の山々で冠雪の便りが届き始めた。当日は心配していた雨は上がっていて霧が立ち込め晴れ渡る良い天気が期待される。
 JR亀岡駅北口に7時集合、車3台で出発する。「篠IC」から高速道路へ入り、名神・新名神を通行し滋賀県から三重県へ、県境を通過する辺りまで幻想的な濃い霧に覆われていた。途中「土山SA」にてトイレ休憩を取り「菰野IC」を出て、湯の山街道、県道577号線を経て、国道477号線に入り武平トンネル手前の駐車場を目指す。

目的地が近づくに連れて、駐車場から食み出した車が路肩に駐車してあるのが目立ち始め、以前から情報を得ていたが、これ程の多勢かと心配し乍ら、トンネル東側(予定)のⓅに向かうが、やはり満車、急ぎ西側のⓅに移動するも、此処も満車、仕方なく附近を探し少し下ったところにて駐車可能なスペースを見つける事が出来た。8時53分到着「あ~~ッ良かった!」この時の安堵感は今も記憶に残る。

9時05分身支度を整え予定通り登山口へ出発が出来た。

一列になり道路脇を進む「武平トンネル」の上を超えて行く登山口から武平峠へ向けて登り初めるが、行き成りの急登が始まる。崖が崩れたガレ場を上り9時20分に到着する。ここは南側「鎌ヶ岳」(1161m)登山との分岐点、ここで登山届を投函し愈々本格的な登山道に入る。

  
 今回は、武平峠(877m)道を選んだ。ここから、花崗岩の風化した白砂に掘り込まれた急な道を登る。崩落している尾根道を通り、岩場にて休憩を取り乍ら「鎌ヶ岳」の雄姿を背に高度を上げて行く。

時折山桜や躑躅系の色づきが見られるものの紅葉は余り進んでいない。緩急があるものの急斜面を続けて登る。何度も現れる岩場からは四日市の街並みと伊勢湾が望めるようになって来る。

急登が続くがあめ玉をシャブリ時折吹く爽やかな秋風を受け心地良く感じ乍ら道脇に咲く「薊」や「千振」「秋の麒麟草」の黄色に癒され登る。
 
登り始めて1時間20分少し開けた広場に出た。ここで行動食を摂り水分補給し揃って頂上へ向かう。程無くアスファルト道へ出た。

「御嶽大権現」「長者池」への標識を通過し頂上への階段を上るが、この辺りからは登山者に混じって、多くの行楽客が増えてくる。最後の石段を昇り切ると10時55分山頂に辿り着いた。


 御在所岳は鈴鹿山脈のその真ん中に聳える。ここは若狭湾と伊勢湾に挟まれた本州の最も狭まった括れた所で太平洋と日本海両方の気象の影響を受け夏期は多雨、冬期は多雪に見舞われると云う。太古の火山活動で150万年前から花崗岩が隆起し風雨に晒された荒々しい岩肌で独特の地形が造られている。頂上へは湯の山温泉からロープウェイが設置され登山道も表道、中道、裏道、一の谷新道と五つのコースがある。揃々に変化に富んだコースで奇岩が現れ整備されてはいるが急峻な岩場の多い尾根道である。


 山頂は伊勢と近江の国境で、厳重に囲われた一等三角点の前に揃って記念の写真を撮り、11時から昼食とする。山頂付近は山上公園となり、本当に沢山の人々に圧倒される。早々30分で頂上から「望湖台」へ向う、此処のユニークな岩場にも多くの人々で賑わい撮影にも順番待ちの様相である。西に聳える「雨乞岳」北方には遠く連なる鈴鹿の峰々が一望出来た。遥か遠くには琵琶湖面が光っているはずだが・・・?此処にも「御在所岳山頂」の標識があった。


 其の後、三角点へ戻り、ロープウェイ乗降場のある「富士見台」へ向う。ゲレンデの草地を下り、一の谷新道下山道口、中道下山道口を経て展望台へ、此処からの眺望に山時間を満喫出来た。

内容については色々なご意見がありましたが、あれは「遥か遠く雲間に霞む雪を頂く霊峰不二」と決めました。だってここは「富士見台」ですから…。

山頂表示のところで記念撮影。暫し四日市市街から伊勢湾を眺め遠くは「伊良湖岬」が望めた。

12時25分ロープウェイ乗降場から下山を開始する。アスファルト道から武平峠下山道へ途中同じ広場にて休憩を摂り13時再び下山道へ入る。急峻な岩場下りは危険で慎重な行動が要求される。女子高生かと思われる様な奇声が聞えた場面もあったが、無事、武平峠を経てトンネル登山口から14時05分(約1時間40分で)駐車場へ戻った。


 14時20分駐車が少なくなってきたⓅを後にする。トンネルを経て、来た道を戻り「菰野IC」より高速道へ、途中「鈴鹿PA」にて休憩、此処からは「御在所岳」と「鎌ヶ岳」の先峰が望めた。

トイレと精算の後帰路に着く。天高く秋らしい雲の棚引く青空が広がる爽やかな高速道路を進む、「篠IC」を出たところのコンビニで16時05分解散となった。
 全員が無事で楽しい山行となりました。皆さんお疲れ様でした。

<<移動時間とコースタイム>>
亀岡駅北口(7:00)発→篠IC→土山SA(トイレ休憩)→菰野IC→武平トンネル駐車場(8:55)着
<登り>
駐車場出発9:05→武平峠9:20→アスファルト手前の広場10:25→御在所岳山頂10:55→昼食11:30→望湖台→富士見台→ロープウェイ乗降場12:15→
<下り>
ロープウェイ乗降場12:25→武平峠下山口12:50→武平峠13:45→駐車場14:20→菰野IC→鈴鹿PA→篠IC→コンビニ駐車場にて解散(16:05)

報告:岡本