愛宕山(924m)
報告者:岡本(同行者:上原)
久し振りに愛宕山へ登った。3月12日(土)の亀岡山岳会最終例会「三頭山登山」を控えて、足馴らしを兼ね、閑中閑有りの二人で出発した。
JR亀岡駅8時46分発、馬堀駅8時49分発に乗車し、保津峡駅から8時10分発の水尾自治会運営のバスに乗り込む、水尾の里まで約10分の予定、運賃先払いで250円をカルトンに支払いを済ませ出発する。終点までの乗車は私達二人の他は一名のみである。 下車後、早速の急坂が始まる。民宿のある家並みの中を通り抜ける、剪定された柚子(ユズ)の古木には、色褪せた実が残り道路脇にもアチコチに草臥(クタビ)れたのが落ちている。 水尾小学校の前をとおり、水尾簡易水道「浄水場」の建物のところまで、僅かな道のりにも関わらず息が切れる。少し休んだ後、ここから山道に入る。 水尾自治会による、100m毎の標識があり、ずうっと急坂の道が続く、フラットな場所が無く、チョッと膝が悲鳴を上げ出す。同じ調子の山道を黙々と登る。
本参詣道の「水尾わかれ休憩所」には10時35分到着した。ここで、元山岳会メンバーの杉本さんと遭遇した。頗(スコブ)るお元気そうで二言三言交わした後、シャンシャンと水尾方面へ下りられた。 小休止の後出発する。「ハナ売場」小屋を過ぎる辺りから、参道に雪が出てくる。道の真ん中あたりは多くの参詣登山者に踏み固められ、滑り易くなっているため、両端を選んで進むが、丁度11時頃に「黒門」まで来ると、かなり雪深くなり、アイゼンを装着することにした。 気温は低く、手は悴(カジカ)み、屈むと腹が邪魔をして、中々取り付け辛い!で、お互いに装着し合った。取り付け後は歩行がかなり楽になった。平日ではあるが、多くの参詣者と出会う。
11時20分総本宮愛宕神社社殿へ向う石段下まで辿り着き、ここでアイゼンを外す。本殿入口には「アイゼンを外すように・・・」との表示がされていた。 11時27分本殿到着する。参拝域は普請のためか立入を制限されている。拝礼を済ませ、若宮、奥宮へ向う、ここは「雷神」を始め五柱の神々が祀られている。 また「天下静謐・片倉小十郎奉納愛宕太郎坊」の大絵馬が愛宕研究会により掲げられている。御朱印を拝受し、暫く休憩の後下山する。 石段を下りた、広場付近には積雪があるも、ベンチは座れる状態で、寒い中、11時50分昼食とする。
天気予報では、今日は快晴で温かく、14〜15度に気温が上昇する、との予定であったのが空は曇より、雲が立ち込め、日射しは無く、チラッと雪が舞ったような・・・そんな食事休憩となった。12時25分身仕度を整え下山する。 「水尾わかれ」を通過し、躑躅(ツツジ)尾根から保津峡駅へ向うコースを下山する。「左り」清滝方面とある参詣本道の標識を「右へ」反れ、下山道へ入る。今までは、多くの人々と出会ったが、このコースでは、京田辺市から来られたという初老の方一人と、抜きつ抜かれつしながら下る。途中「荒神峠」落合別れで5分程休憩を取る。アップダウンを繰り返し、長い道程を進む。
躑躅尾根中間地点辺りまで来ると、陽が射して来て暖かくなってくる。野鳥の囀(サエズ)りが聞こえるようになり、飛び交う姿も確認できた。三ツ葉躑躅は、未だ蕾堅く、開化の頃が待ち遠しい。 もう、JR保津峡駅が見えて来た、「嵯峨野トロッコ列車」「保津峡駅の通過電車」「保津川下りの遊船」三つが同時に見渡せる絶景ポイントがある。満開のピンクの躑躅越しの眺望は最高となると思われる。JR保津峡駅には14時40分無事下山した。14時54分発の列車に乗車し、帰路につく。亀岡駅到着は丁度15時であった。
<<コースタイム>> JR保津峡駅9時10分→(バス)→水尾柚子の里9時20分→水尾わかれ10時35分→黒門11時00分→社殿階段下11時20分→本殿到着11時27分→本殿11時45分→社殿階段下11時50分(昼食)12時25分→水尾わかれ12時50分→参道と躑躅尾根分岐13時00分→荒神峠13時35分→保津峡駅14時40分
記:岡本