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亀岡山岳会(KAC) 
個 人 山 行 報 告


個人山行報告 2022年6月10日(金) 天候:晴れ時々曇り

蘇武岳(1074m)
 

参加者  川村、梅井、名倉、大伴、岡本、上原


 2009年5月24日の例会において、参加者10名が小雨の中、神鍋高原の名色スキー場から「蘇武岳」を目指した。しかし、徐々に雨が激しくなり、山頂直前で断念、引き返した経緯がある。(その時の例会報告はこちら)その後例会、個人山行とも縁が無く、13年越しの挑戦となった。

 蘇武岳は但馬中央山脈の主峰。山容はどっしりとして大きく、眺望も良い。古くは空山(そらやま)と呼ばれてきたが、幕末に漢学の気風の高かった村岡藩士の間で、中国の武人蘇武に心酔する者がいて、山容からして空山よりもっと威厳のある山名を、という事で「蘇武岳」になったといわれる。

 今回は、神鍋高原の反対側にある、大糠神社から大糠ルートの登山コースを選んだ。
「道の駅村岡ファームガーデン」に駐車させて頂き、香美町観光案内所で登山ノートに記入して9時25分出発した。

  
 登山口の標高が230m、蘇武岳山頂は1074m標高差850m、登山口から山頂までの距離は5.3km、ハードな登山となる事が想定される。しかし、登山道は良く整備され、標高差の割りに比較的登りやすいと紹介されている。最初に、大糠神社に参拝、登山の無事を祈って、林道からスタートするが、直ぐに登山道となり、林道と何回か交差しながら登って行く。
 
 桜の木が植林された開けた台地があり「一合目」の表示、ここから本格的な登りに入る。

 
 登山道のほとんどが、自然林で気持ちが良い。特別急登ではないが、かと言って緩やかな登りでも無く、高齢者にとってはかなり厳しい登りが続く。
 
 一合目を過ぎて直ぐに、左回りコースと右回りコースの分岐、左回りコースを選択二合目を過ぎた所で、御殿山コースとの分岐があり、間も無く右回りコースと合流した。
 
 暫く行くと林道と出合った所が丁度「三合目」直に左の登山道を進む、登っているとこの時期暑いのは当たり前だが、今日は風が心地よく、休憩すると気持ち良い。

 
 四合目の手間に開けた所が有り「蘇武岳」山頂が見えたが、あそこまで登るのか?と少々複雑な気持ちになった。
 
 五合目でゆっくり休憩をして後半戦に・・・しかし、この辺りから徐々に斜度がきつくなって来たように感じ、足取りが重くなる。

 
 花はあまり咲いていないが、新緑の緑が美しい、自然林(ブナ林)に癒されながら、六合目、七合目、馬の背と苦しい登りが続く。
 
 八合目を過ぎた辺りから稜線付近に林道のガードレールらしきものが見え、「山頂近道」と「展望台へ」分岐の表示がある。
 
 まずは、山頂を目指して登ると、アスファルトの林道に出合い、林道の右手に展望台と東屋が見えた。
 
 下山時に展望台へ立ち寄る事として、山頂への登山道を行くと直に「蘇武岳」−「金山峠」の尾根道に合流、蘇武岳の方に進むと「九合目」もう少しだ!
 
 最後のひと頑張りで12時30分「ようこそさんちょうへ」の歓迎を受けて山頂に到着。
 
 一等三角点の山頂は草原(芝生)になっており、360°の展望が待ち構えている。若干曇っているが、パンフレットどおり360°のパノラマ展望、東側は神鍋高原が広がり、その右側奥に床尾連山と大江山、西側は氷ノ山、鉢伏山、扇ノ山と並ぶ景観を楽しんで、恒例の記念撮影。

 汗で濡れた上着を着替え、遅めの昼食とした。風が爽やかで、風除けの上着を着ないと寒いくらい。山頂到着時に黒い雲が出て、心配しながらの昼食であったが、下山時には青空が望めた。

 13時10分下山開始、東屋・展望台に立ち寄り元来た道を引き返す。

 
 登山口の「香美町観光案内所」に15時35分無事下山した。しかし、今日は良く言うと「久しぶりに登山した!」という充実感ですが、実は皆さんへろへろ、明日か明後日には筋肉痛が出るのは間違いなし!!本当に、お疲れ様でした。

<<コースタイム>>
香美町観光案内所9:25→大糠神社9:30→一合目9:42→御殿山ルートの分岐9:53→二合目9:56→三合目10:15→四合目10:35→五合目10:48→清水ヶ平11:00→六合目11:18→七合目11:36→馬の背11:40→八合目11:51→九合目12:16→山頂12:30(昼食)出発13:10→展望台13:25(発)13:30→五合目14:21→香美町観光案内所15:35

記:上原