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亀岡山岳会(KAC) 
個 人 山 行 報 告


個人山行報告 2022年6月24日(金) 天候:曇り

角尾山(343.7m)
 

参加者:川村、大伴、上原、岡本(記)


 兵庫県加東市の地に、播磨高野と呼ばれる真言宗の名刹がある。「五峰山光明寺」新西国・播磨西国の札所である。
 五つの峰に結界された浄域、大悲利正の地にあり、山を五峰と号し、寺を光明と称する信仰の領域である。開創は594年(堆古天皇2年)法道仙人による。法道仙人は、奈良時代に播磨地方で活躍したインドの行者である。今回は此の霊域に踏み込む山行となった。

 
 亀岡を7時20分に車一台で出発する。372号線篠山街道を西へ向かう、途中恒例の休憩地点であるコンビニ・ローソン八上下店にてトイレ休憩とする。其の後も372号線デカンショ街道を一路加東市に向けて進む。8時50分コンビニ・ファミマ加東木梨店にて昼食を準備する。中国自動車道「滝野社IC」を横に通り過ぎ、みどり大橋西詰を左折し9時08分光明寺駐車場に到着した。20〜30台程の駐車スペースがあり、広々としているが、平日のためなのか車は無くて貸切状態である。早々登山準備に入り身仕度を整える。


 9時20分出発、光明寺本堂まで500mあり、表参道から登山開始する。最初から可成りの急坂が始まる。舗装された車が通る参道なるも傾斜がキツい。
 
 最初に地蔵堂がある「瀬水石」との明示がある、手水を済ませ、登山の安全を祈願し参拝する。

 滝野城主碑・金毘羅と続く塔頭の中を進むと、1693年に山麓より移転再建された仁王門に辿り着く。
 
 高さ八尺の仁王像二尊が出迎える。格子の中から玉眼がキラリと光り、通過する者に睨みをきかせている。
 
 文殊堂・梵鐘堂を経て、9時35分銅板葺き入母屋造りの本堂に到着した。
 
 本道脇には足利氏の合戦本陣跡があり、この辺から山道に入る。鬱蒼とした林の中を進む。
 
 鉄塔を右に通り過ぎ「奥の谷コース」を行く。要所々々には標識があり道に迷うことはない。「ぽかぽ温泉」方面への案内表示もあった、何とも興味を誘うネーミングである。

 
 暫く登ると灌木の尾根筋が続きアップダウンを繰り返す。岩肌が現われ高木は無くなり、下界の町並みを望むことが出来る。本日の天候は湿った空気の影響で雲が多く、大気の状態が不安定な様子で湿度は高い。時々吹き上げる涼しい風が心地良い。ピーク地点では、汗を拭い水分を補給し休憩を取る。
 
 穏やかな尾根筋ながらロープを垂らした急坂箇所もある。幾つのピークを越えて行くのか?繰り返されるアップダウンは少々キツい。通行禁止となっていた八王子池方面への下山分岐地点を過ぎると頂上まで200mの標識がある。
 
 最後の急坂を登ると角尾山頂上(343m)に11時15分到着した。標高の割にはアップダウンを繰り返すアプローチが長く、標高差トータル517m、歩数は17,000歩を表示していた。

 記念撮影の後昼食とする。

 雲の多い天気ながら頂上からは四方の山々や、下界の町並みを見渡すことが出来た。


 景色を堪能しゆっくり休憩の後12時05分下山を開始する。ピーク地点では、何度も休息を取り来た道を戻る。途中、道を反れて扇山(258.2m)へ向かう。
 
 僅かだが可成りの急坂を登り切ると、休憩丸太椅子がある小高い頂上に13時35分到着した。暫し休憩を取り水分を補う。ここからは、扇山登山口標識のある登山道へ下山し、光明寺本堂横から仁王門を経て駐車場へ向かう。
 
 途中「花蔵院」にて御朱印を頂く。庭には紫陽花が鮮やかなブルーと淡い薄紅色の花を付けている。

 特筆したいのは、此処の鬼瓦が凄い!!龍の纏わりつく巨大な姿は京都の寺院でも目にした記憶が無い、それなりの瓦師の手によるものだろう。見応えがあった。駐車場までの急坂は、下りも足腰には負担が大きい。14時20分無事下山する。駐車場にはトイレがあり、水道がある。行程中、他の登山者に出会うことが無かったが、朝と同様で他の車は駐っていない。着替えを済ませ14時35分帰路につく。
 14時40分コンビニ・ローソン下滝野店にて休憩し、その後中国自動車道「滝野社IC」から高速に入る。「箕面とどろみIC」から出て423号線摂丹街道から亀岡に戻った。
お疲れ様でした。

<<コースタイム>>
光明寺駐車場 9:20 → 仁王門 9:30 →本堂 9:35 → 鉄塔を超え扇山登山口付近 9:45 → 各ピーク → 八王子池方面分岐 10:50 → 11:15山頂(昼食)12:05 → 各ピーク → 扇山 13:35 → 仁王門 14:05 → 駐車場 14:20

記:岡本