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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


例会報告 2022年10月2日(日) 天候:快晴

鉢伏山(1221.6m)・高丸山(1070.2m)
 

参加者  L:岡本、梅井、川村、上原、大伴
青山、守山、藤井、西澤、上原し


 鉢伏山は、約180万年前に火山噴出によって作られたと云われており、安山岩の山であり、山の表土は黒色の火山灰質土壌で覆われている。古くから神々の住む山として人々の信仰の対象としての神山であった。兵庫県と鳥取県の県境に横たわる中国山地西部に位置し「氷ノ山・後山・那岐山国定公園」内にある。
 秋天清爽・・・今回の例会は、久し振りに晴天に恵まれ、日本列島が全国的に晴れ予報と云う、雲一つ無い青空の下での山行となった。


 JR亀岡駅北口へ7時に集合し、7名・車3台で出発する。JR並河駅前にて1名が合流する。府道73号線から篠山街道372号線に入る。埴生地区うどん屋「さか栄」横の十川産業工場附近にて2名が合流し10名が揃い出発する。この辺りから、今まで立ち込めていた濃霧が徐々に晴れてくる。8時前、恒例の立ち寄り先コンビニ篠山八上下店にて昼食準備と休憩を取る。丹南篠山口ICから舞鶴若狭自動車に入り西紀SAにてトイレ休憩とする。8時15分再出発、春日ICから北近畿豊岡自動車道に入る。霧散の後の晴れ渡る高速道を進む、道路標識では19℃を表示していた。八鹿氷ノ山ICにて高速道を下り、9号線に入る。「道の駅ようか但馬蔵」にてトイレ休憩とした。9時10分出発、9号線から関神社前交差点を左折し9時45分全但バス停「ハチ高原」とある、スキーパトロールセンター横の駐車場に到着した。道路を挟んで横の小さな池には蒲の穂が揺れていた。


 見上げれば真っ青な空にゲレンデの草原から続く山並みが間近に迫り、これから辿るなだらかな稜線が見渡せて、鉢伏の山塊を望むことが出来る。
 
 学校登山での小学生なのか、沢山の赤帽を被った生徒達が登って行くのが見える。「鉢伏高原」標柱のある記念撮影地点では「ヤッホー!ヤッホー!」と元気で、大きな叫び声が聞こえている。

 登山準備を整え10時05分生徒達を追うように登山を開始する。


 「鉢伏高原」標柱のところで、同じように記念撮影の後、緩やかで広大なゲレンデの草原を登る。
 
 緩やかながら登り始めの直登で息が上がる、中腹辺りで休憩を取る。
 
 足元には梅鉢草(ウメバチソウ)のかたまりが白い花を付けていた。ここからゲレンデを右(東)へ反れ基幹林道に入る。

 「林道出合」までの道路脇には、白樺があり芒(ススキ)の穂が揺れ秋の草花が多く目につく。
 
 黄色い花穂の雄宝香(オタカラコウ)には「旅する蝶」として知られるアサギマダラが飛び交っている。2000kmの長距離を移動してきているのかも知れない?

 10時55分駐車スペースのある林道出合に辿り着く、休憩を取り汗を拭う。

 暫く休憩の後、林道から左へ入り山道に取り付く、頂上までは0.9kmで約30分程、階段状の山道が続く、高木は無くなり見晴らしがいい。

 氷ノ山の雄姿を望むことが出来るし、眼下にはハチ高原のロッジ群を望むことが出来る。
 
 この辺りには竜胆(リンドウ)の花が多く見られた。また、千振(センブリ)か曙草(アケボノソウ)なのか?が草中から顔を出す。秋とは云え木陰の無い山道はかなり暑いが、長い階段道に咲く花々に癒されながら登る。

 小高いピークでは、鉢伏安山岩の岩場となっていた。ピークを越え最後の急坂を登り詰め11時40分頂上に登り着いた。
 
 学校登山の子供達が多勢集まっている。聞けば、春秋二度の学校登山があり今日は小学生120名が参加しているとの事であった。赤帽が可愛い!


 頂上三角点で記念撮影を済ませ、近くの日当りの良い爽やかな草原で円陣にて昼食休憩とした。
 
 40分程休んだ後、高丸山方面へ向うため下山を開始する。階段状の山道を下る。両脇に根曲竹(ネマガリタケ)の群生が迫る道を暫く進むと、芒に覆われる草原道に出て高丸山頂が見える。
 
 荒廃したリフト設備のある辺りで休憩を取る。全方位高原の山並みと青い空のコントラストが最高であった。氷ノ山を正面に眺めながら下山する。

 リフトが設置されているところから登り返し高丸山頂には13時10分到着した。

 ここにも小学生(5年生)が沢山登って来ていた。引率の先生方が皆んなに色々と案内されている。これからスケッチをして俳句を捻るのだと言う「山登り・写生・俳句」と素晴らしい課外活動である。邪魔をしない様にして、暫く休憩を取り記念写真の後下山する。
 
 開けた草原と正面の氷ノ山が印象的である。階段状が続く山道を下ると間も無く小代越分岐に辿り着く。ここからは下の駐車場までも見渡せる高原の中を行く。どこまでも空は青く爽やかな風に包まれて心地良い山行となった。少し砂利道が続く下り坂となり、ズルズルゴロゴロと足元が悪い、スローペースとなり、ゆっくりと下山する。

 途中「よくばり星デッキ」と称する地点には休憩スペースが設けられている。水分を補給し暫く休憩する。

 
 大きなテントが何張りもあるハチ高原野営場を過ぎると、リフト乗り場には、
 
 冬に備えて赤や緑の雪上車が置かれていた。程無く14時丁度駐車場に全員が無事下山した。帰り仕度を整え、配車メンバーを交代し14時15分帰路に着く。県道87号線から来た道を戻る。9号線に入り「道の駅ようか但馬蔵」に立ち寄る。買い物とトイレ休憩を済ませ15時05分出発する。八鹿氷ノ山ICから北近畿豊岡自動車道に入る。春日ICから舞鶴若狭自動車に入り西紀SAにてトイレ休憩を取る。ここで清算を済ませ、丹南篠山口ICを出て篠山街道に入り、埴生地区にて2名下車、17時ここで解散とした。お疲れ様でした。

<<コースタイム>>
ハチ高原バス停(駐車場)10:05→登山口10:55→11:40鉢伏山頂(昼食)12:20→13:10高丸山頂13:17→小代越13:25→ハチ高原バス停(駐車場)14:00

記:岡本