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亀岡山岳会(KAC) 
秋 山 合 宿 報 告


秋山合宿報告 2022年10月22日(土)〜24日(月) 天候:晴れ

石鎚山(1982m)
 

参加者  L:上原、梅井、名倉、児島、青山、守山
吉田、小澤、藤井、西澤(10名)


 西日本の最高峰、石鎚山は宗教登山のメッカといわれる。7月初旬の例祭には成就から山頂に至るまで行者の列が続き、ホラ貝の音が響いて鈴の音も絶えない。山頂付近には、アルプス的景観を見せる岩峰群があり、岩登りを楽しむ場としても有名である。四季を通じて登山者が多い、その中でも秋の紅葉シーズンは最も賑わう季節である。
 今回の秋山合宿は2泊3日と余裕のある日程で計画した。初日は、登山口となる「国民宿舎石鎚」へ行くだけの行程である。7時30分亀岡駅北口に集合、2台の車で出発「箕面とどろみIC」から新名神に入り、瀬戸大橋から四国に渡り「いよ西城IC」で出て国道11号線から194号線を通り、県道40号線をひたすら土小屋まで走行、国民宿舎石鎚に無事3時過ぎに到着した。しかし、ナビ通りに走ったが国道を分岐後、県道40号線に入ってからの30kmは車のすれ違いも困難な程の狭い道で、ドライバーは大変であった。後から判った事だが、石鎚山の登山口土小屋へは、遠回りをしても、松山市を経由して石鎚スカイラインを通るルートが一般的であり、調査不足を反省した。


 登山当日、天気予報は「朝方霧、徐々に晴れる」予報であった。早朝は予報通り濃い霧で、屋根や車が濡れている。早めの朝食を済ませ、7時30分出発とした。

 幸い、出発する頃には霧が徐々に薄くなって来た。
 
 宿舎の横が登山口となり、クマザサの茂る登山道を5分程登ると土小屋からのルートと合流する。
 
 登山道はぬかるんだ所があるが、比較的歩き易い道である。「石鎚国定公園」の大きな看板横を通り緩やかなアップダウンの繰り返し。

 休憩場所の「ベンチ1」に8時13分到着した。
 
 次第にガスが晴れて、遠くの山に朝日が差してきた、いい感じだ!


 そろそろ天狗岳の頂が見える頃だが、山頂はまだガスの中、8時28分「ベンチ2」に到着。
 
 高山帯のもみの木や紅葉が見頃となっている。
 
 ゆっくり休んでから出発、クマザサと紅葉の登山道、東側尾根を登って行くと

 「ベンチ3」に8時58分到着。
 
 山頂まで1.6kmトイレ休憩所まで1.0km地点まで来た、しかしこれからが正念場である。

 
 少し休息を取り出発、時々陽は指すものの、なかなかガスが晴れてくれない。
 
 ここから登山道はジグザグに高度を稼ぐ、階段状に良く整備されているが、その階段は木材で出来ているので、朝からの霧で濡れて滑り易い。

 足元に注意しながら、トイレのある休憩所に到着。ここは、ロープウェイからの登山道と合流したので、一挙に登山者が増えてきた。

 トイレ休憩を済ませ、鳥居を潜り9時55分出発、いよいよここから石鎚山登山での最大の山場「二ノ鎖場」を登る。

 ほぼ垂直に大きな岩が立ちはだかり、太い鎖が2本ある。人が多く、前も後も渋滞気味、おおよそ30分掛けて無事登り切った。
 
 皆さん大満足の様子、続いて「三ノ鎖場」であるが、ここは巻き道を選択(一部の方は「三ノ鎖場」を行く)して岩壁をトラバース、頂上小屋の横を通って少し登ると、祠のある弥山山頂である。
 


 弥山山頂に着いた頃には、完全にガスが晴れ快晴のお天気になっていた。

 さすが、四国の最高峰。四国山地すべてが望める。眼前に「天狗岳」が聳えている。

 天狗岳へ行く人もいるので、全員でお決まりの記念撮影を済ませた。

 天狗岳へは一本道で、多くの人が往復するので、いきなりの渋滞ではあるが、そこは我慢して3名天狗岳へ向った。天狗岳へ行かない人達はここで、早めの昼食とした。
 
 ゆっくり座って食べるのも難しい程の人出、トップシーズンの人気の山はこのようなものかとチョットびっくりした。何とか確保して、宿で準備頂いた大きなおにぎり2個のお弁当を食べていると「天狗岳山頂に着いたよ」と携帯に連絡が入った。手を振っているのが見えた。食べ終わったが、天狗岳へ行った人達が戻って来ない、渋滞に巻き込まれている。健脚の3人に連絡が付いたので、下山する事を伝え、先に下山する事とした。
 
 先発隊は11時40分下山開始、鎖場は当然巻き道を利用する。巻き道は殆ど鉄階段で上り下りが左右に別れ、歩き易いが所々手すりがなかったり、グレーチングで下が透けて見える箇所が有り、慎重に二ノ鎖小屋下の分岐に戻る。
 
 登りはガスって見えなかった山々が良く見える。

 
 登って来た道を戻る、天狗岳北壁の下部を横断し、東の尾根に出る。
 
 「ベンチ3」付近まで下った所で、天狗岳へ行ってきた健脚3人組と合流、流石に早い!ここから揃って下山する事とした。



 登りに見えなかった山々や紅葉を楽しみながら、トップシーズンの石鎚山登山を満喫して、14時05分無事「国民宿舎石鎚」に到着した。

 宿舎で着替えを済ませて早々に今夜の宿泊地へ向け出発した。お疲れ様でした。

<<コースタイム>>
国民宿舎石鎚7:35→分岐7:40→「ベンチ1」8:13→「ベンチ2」8:28→「ベンチ3」8:58→9:36二ノ鎖小屋分岐9:55→(二ノ鎖場)→三ノ鎖小屋10:35→10:45弥山山頂(昼食)11:40→二ノ鎖小屋分岐12:10→「ベンチ3」12:50→「ベンチ2」13:05→「ベンチ1」13:18→国民宿舎石鎚14:05

記:上原