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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


例会報告 2022年11月21日(月) 天候:快晴

天橋立トレイル・金引の滝
・滝上山(119m)・平岩山(280m)
・妙見山(370m)・題目山(264.3m)

 

参加者  L:岡本、川村、名倉、梅井、湯浅、上原
吉田、小澤、藤井、上原し


 「・・・心と秋の空」今回の例会も天候の影響で、日程を20日(日)から変更した。また、行き先も、釣瓶落としの空の気候や、交通渋滞も予想されるために、当初予定の滋賀「金糞山」から「天橋立トレイル」に変更した。当初計画を期待されていた方には、ご迷惑をお掛けしました。
 日程変更をしたものの、京都北部の曇り予報が続き心配したが、回復傾向予報のため決行することとした。JR亀岡駅北口に7時集合とし、車3台9名にて出発する。

 
 亀岡I・Cから京都縦貫自動車道に入り途中、京丹波味夢の里S・Aにて1名が合流し10名にて再出発する。外気温は11℃が表示されていて霧が立ち込めてくる。由良川P・Aにてトイレ休憩を取るが、ここでいつも見上げる砥石ヶ岳は、霧の中で姿が見えなかった。その後、宮津天橋立I・Cにて高速を降り、8時25分コンビニファミマ天橋立インター店にて休憩を取り昼食を調達する。ここから滝上公園の駐車場へ向かうが、下山地点へ車を廻しておくために、先ず「金引の滝」駐車場を目指す。
 
 8時35分到着、車1台を残して2台に分乗し滝上公園駐車場の登山口へ向かう。丹後鉄道宮津線の踏切を渡り、日吉神社を横切って如願寺川上流の滝上公園駐車場に8時45分到着した。

 登山準備を整え9時00分出発する。登山口脇のグラウンドには、トイレが設置されている。

 石鳥居跡と祠のあるところを右へ曲がり滝上山(119m)への登山道に入る。天候は回復してきた。少し曇があるが青空が広がってきている。

 階段状の広い登山道を進むと間も無く四阿がある。ここからは、宮津地区の街並みが見渡せる。暫く休憩の後出発する。
 
 見上げる山肌には三ツ葉躑躅が群生している。春の満開時には素晴らしい景観と思われる。表登山道から展望台へ向かう。

 展望台手前から天橋立が見えて来る。白砂青松「股のぞき」で知られる日本三景名勝天橋立には展望所が多くあり、それぞれの眺望には呼び名がある。場所を変えると全く違った趣がある。今回の「天橋立トレイル」コースでは「飛龍観」と称される方角からの眺めがついて廻る。「飛龍観」とは、S字に曲ったように見える不思議な眺望で、体をくねらせた龍が現れるような光景が望める。海の青と松の緑、白い砂浜のコントラストが美しい。天橋立は、大正11(1922)年、国内初の「国の名勝」に指定された。展望台では、眺望を満喫し暫く休憩とした。
 
 ここからは次に向かう平岩山や反射板が尾根筋に望むことが出来た。9時35分休憩の後出発する。アップダウンを繰り返しながら標高差160mを登る。

 木々の間からは、揃々に趣のある天橋立が望めた。気温がかなり上昇しているのか汗ばんでくる。足は上がらずに息が上がる。季節外れの花を付けている三ツ葉躑躅の個体があった。癒される。

 平岩山(280m)山頂には10時20分到着した。「熊除け」か?ところどころに石油缶がぶら下げてあり、叩き棒まで付いているものもあった。記念撮影の後暫く休憩し、次に向かう。

 
 妙見山へは、標高差90m程ある。歩き易い登山道には、青空に紅葉が良く似合う。山毛欅(ブナ)の黄葉も混ざり、秋が大賑わいだった。

 妙見山(370m)へは11時00分到着した。
 
 ここからは京都縦貫の高速道が望めた。石油缶を叩きながら進むと間も無く「無線反射板」に到着した。
 
 11時37分ここの登山道脇にて昼食休憩とする。大きな雲が覆ってきていて、日射しが遮られ、止まっていると少し肌寒い、矢張り晩秋そのものの気候である。陽射しが有り難い。
 
 12時10分ゆっくり昼食の後出発する。暫く山道を下ると林道と出会う。

 ここを越えて題目山へ向かい尾根筋を進むと左岸下に巨岩が見える。この山の名前が付いた所以であろう、お題目(南無妙法蓮華経)が刻まれているように望める「題目岩」があった。

 間も無く題目山(264.3m)に13時00分到着した。


 ここからの天橋立の飛龍観も素晴らしい。伊射奈芸命(イザナギノミコト)が天と地上との間を行き来するために掛けた梯子(ハシゴ)。「天の梯立(ハシダテ)」と呼ばれたその梯子は、神が昼寝をしている間に海に倒れ伏してしまった。奈良時代に纏められた「丹後國風土記」には、天橋立の成り立ちが神話として描かれていて、浪漫が漂う。阿蘇海と海を二つに分けるように伸びる巨大な砂州。その神秘的な造形は、全長3.2kmある。


 これでもか!と云う程、天橋立を背景にした写真を撮った!ここからは金引の滝へ向かって下って行く。滝の上流の沢を渡り下ったところから、金引の滝が見えてくる。

 右が男滝・左が女滝、高さ約40m・幅は20mある。脇には金引不動尊が祀られている。
 
 階段を登り参拝をした。前日の雨の影響か水量がある。「日本の滝100選」に選ばれた名瀑を見にくる観光客も多くあった。この辺りの鬱蒼とした厳かな雰囲気のためか、燈籠には火が入っていた。14時00分金引の滝駐車場に無事下山した。4名が車を廻すために滝上公園登山口駐車場へ出発し残りの者で待つ。
 車到着後、身仕度を整え14時40分帰路につく。来た道を戻る。宮津天橋立I・Cから高速道に入り、京丹波味夢の里S・Aにて精算し、1名が下車、ここで一旦解散とし、JR亀岡駅北口へ16時00分無事帰着した。
 お疲れ様でした。

コースタイム<<コースタイム>>
滝上公園登山口9:00〜滝上山9:30〜平岩山10:20〜妙見山11:00〜11:37反射板(昼食)12:10〜林道出合い12:16〜題目山13:00〜13:45金引の滝〜14:00金引の滝駐車場

記:岡本