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亀岡山岳会(KAC) 
個 人 山 行 報 告


個人山行報告 2023年9月22日(金) 天候:曇り一時雨

能勢町 三草山(ミクサヤマ)(564m)
 

参加者  梅井、川村、上原、岡本


 
 9月例会、3日(日)由良ヶ岳が実施変更となり、28日(木)に猪名川町と能勢町の府県境にある三草山登山予定となったため下見調査に登った。8時過ぎに4名、車一台で出発する。彼岸を過ぎれば秋の気配に変わると予報されているが・・・?。朝は少し雨がパラついた。午後から回復するとの予報なるも雲が多い。

 
 372号線篠山街道、本梅町猪倉のファミリーマートにて8時45分昼食を調達する。田尻から4号線を名月峠を経て、栗栖地区を越え、603号線を左折し、長谷の棚田案内標示板のあるところを右折、9時15分能勢町神山(コヤマ)の登山口・棚田駐車場に到着した。
  
 10台程のスペースがあり個人貸駐車場である(上林様)、手続きすれば予約することも可能のようで、料金500円をポストに投函する。


 登山準備に入り身仕度を整え9時26分出発する。ゆるやかながら地味に登る車道は、歩き初めにはかなり辛い。
 
 間もなく、曹洞宗放光山慈眼寺に辿り着く、庭の草むしりをする老女に(後に、住職のご母堂様だった)御朱印をお願いした。後日郵送すると云う、始めてのパターンである。
 
 寺脇の路地を抜けると、ドーム型の三草山が望める。古書には「美奴売山(ミヌメヤマ)」として「秀麗なる神体山〜峰高く白衣を纏うが如き美山」と、その美しさや眺望を讃える記述が残されている。林道を終点まで進むと「おおさか環状自然歩道」の標識があり、ここが三草山の登山口である。10時00分少し休憩を入れる。

 
 登り始めは、栗の木や植林の中を登る、曇天もあって薄暗い杉(桧)林の中を進むと10時15分「ゼフィルスの森」ゲートに着く。
 
 ゼフィルスというのは、蝶のミドリシジミ類の総称で、森の宝石とも呼ばれる。梅雨時に栗の花などに群がり、10種類程が三草山で確認されているようである、周辺は楢柏(ナラガシワ)等の林で、これを食草とするミドリシジミ蝶が見られることからゼフィルスの森と名付けられたようである。

 
 山頂への登山道は、植林も混じるが概ね手が入れられた雑木林である。ゆるやかな傾斜の山腹道が続く。途中「行燈岩」と案内板の標示があり、山道を逸れて少し下ると岩塊があるが、どれが行燈なのか?良く判らない。此処は展望が良い。猪名川町なのか村落が望めた。
 
 本道に戻りゼフィルスの森の中を登る。頂上に向かって階段が続く。
  
 登り詰めて頂上に到着した。10時45分山頂は桜が植えられていて、広場になっている。清山寺跡である。展望は東と南側が開けていて、曇っているが遠く大阪梅田の高層ビル群もうっすらと望むことが出来た。

 三角点を確認し記念撮影をしている間に、少し雨が降り出した。長居せずに下山することとする。雨具を準備し10時55分才の神峠方面へ下る。

 急坂であり、階段を一気に下る。長い階段が続く、途中休憩を入れながら、雨で濡れた登山道を足元を気遣いながら慎重に下る。木立の林の中で少し避けられるものの雨が本降り状態となってきた。11時15分才の神峠に辿り着く。


 「南無妙法蓮華経」と刻まれた古い石標があり、沢山の道が交差している。検討し、一番右の道を選んで下る。山腹の車道を進むと視界が開け、民家が現れて来る。

 日本の棚田百選の長谷の棚田が望めるようになると、雨も降り止んできた。田園風景を楽しみながら車道を下るが、棚田の殆んどが稲刈りを済ませていて、もう二番穂が出ている。登り口付近で一箇所稲掛けも見られたが、稲城はもう見られなくなった。
 
 11時55分雨も上がり車道脇の土手を椅子替わりにして昼食を摂ることとした。2〜3回程車が通過したが長閑で里山の自然を満喫できた。12時18分食事休憩を終え車道をを下る。慈眼寺前にて登り道に合流し、12時35分神山地区棚田駐車場に下山した。12時50分帰路につく。来た道を戻り、亀岡へは14時頃到着した。

<コースタイム>
神山棚田駐車場9:26→慈眼寺9:35→おおさか環状自然歩道登山口10:00→ゼフィルスの森ゲート10:15→行燈岩展望10:30→10:45山頂10:55→才の神峠11:15→11:55車道脇土手(昼食)12:18→神山駐車場12:35

記:岡本