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亀岡山岳会(KAC) 
例 会 報 告


9月例会報告 2023年9月28日(木) 天候:晴れ

能勢町・猪名川町  三草山(ミクサヤマ)(564m)

 

参加者  L:岡本、川村、湯浅、梅井、上原、大伴
守山、吉田、小澤、藤井、上原(し)、長谷川


 9月3日例会日を変更し、月末前の実施となった今日も、未だ夏日になる模様で、日本海側から前線が南下してくる影響から、所々で雨が降るかも・・・?との予報が出ていたが晴天に恵まれた。8時00分にJR亀岡駅北口に集合し、12名、車3台にて出発する。

 372号線篠山街道から湯の花温泉を左折、田尻から4号線を名月峠を通過して、8時45分能勢町の栗栖のコンビニにて休憩をとり昼食を調達する。ここから府道603号線を左折し「長谷の棚田」案内板を右折、神山(こやま)地区駐車予定地に8時55分到着した。
 
 三草山登山と棚田の見学を兼ねた個人の貸駐車場で10台程のスペースがある。

  
 それぞれが登山準備を整え9時07分出発する。雲が多いものの、青空が広がっている。
 
 「源満政の霊廟跡」の脇を通り、両側竹藪の車道坂道を行く。放光山慈眼寺までは、初つ端の坂道で少々辛い。

 曹洞宗のこの古刹には、元三草山清山寺(山頂)にあった南北朝時代の宝篋印塔(ホウキョウイントウ)がある。
 
 苔磴を登ると古朴な門があり、本堂は新しくされているようであるが、十三重の石塔があり榧の大木が聳えていた。
 
 慈眼寺の路地を抜けると三草山を望むことが出来る。脇に土蔵があり、柿の実が少し赤く熟れ、秋桜が咲き芒の穂が揺れる。


 正に、秋が満開であった。農道を登り切ると「おおさか環状自然歩道」三草山登山口がある。到着後少し休憩する。汗を拭い水分補給と身仕度を整える。
 
 9時40分出発、ここから山道に入る。雨の日には川となるような、石ゴロゴロの杉木立の中を進む。

 暫く登ると15分程で「ゼフィルスの森」区域に入る。ここでも写真撮影と少し休憩を入れた。ゼフィルスとは「森の宝石」とも呼ばれる蝶「ミドリシジミ類の総称」で、三草山では日本に生息する25種類のうち10種類が確認されているという。梅雨の晴れ間に多く現れるというから、時季は少々ズレている。

 森の中を進む。楢柏(ナラガシワ)や櫟(クヌギ)・小楢(コナラ)などの雑木林でゆるやかな傾斜の山腹を登る。


 途中「行燈岩(アンドンイワ)」表示板があり、少し脇へ逸れると展望のいいところへ出る。行燈と呼ばれる岩塊は、よく判らない?
 
 本道へ戻り暫く進むと頂上間近に階段となり、登り切ると桜が植えられた広場になっている。10時35分山頂に辿り着いた。

 展望は東と南が開けている。記念撮影の後、昼食タイムとした。穏やかな気候でゆっくりと休憩時間をとる。

 
 11時17分下山に向けて出発する。下りは「才の神峠」から長谷の棚田方面へ降りて行く。急坂の長い階段道が続き、足元を慎重に進む。
 
 一気に下ったところが才の神峠で11時38分到着した。7方向の道が交わる。古来からの交通の要衝で道標がある。

 少し休憩した後、長谷の棚田方面へ車道を下山する。長い車道を進んで行くと棚田が望める辺りからの展望が素晴らしい。稲穂が実る頃や、田植えの時節には、それなりの眺めを期待した観光客が訪れていることだろう。

 
 赤いのに混じって白い花の曼珠沙華や薄荷の花も見られた。途中農家に提げられた温度計は26度を指していた。
 
 車道脇で少し休憩する。慈眼寺のところで登り道に合流し、神山地区の駐車場へ12時40分無事下山した。
 汗を抜い身仕度を整え12時50分帰路につく。来た道を戻る。途中栗栖地区の(SHOPPING(ショッピング) SQUARE(スクウェアー) NOSEBOX(ノセボックス))にて涼をとり精算を済ませる。JR亀岡駅北口へは13時50分帰り着いた。お疲れ様でした。

<コースタイム>
神山駐車場9:07→慈眼寺9:15→三草山登山口9:40→ゼフィルスの森ゲート9:55→行燈岩10:12→10:35山頂(昼食)11:17→才の神峠11:38→途中車道脇休憩12:18→駐車場12:40

※なお、三草山は兵庫県加東市にも同名の山がある(424m)。そこは、源平合戦の舞台となる展望抜群の岩稜の山。

記:岡本