剣山(太郎笈)(1955m)・次郎笈(1930m)
報告者 上原(同行者他2名)
2022年度の夏山合宿で、剣山と次郎笈を目指して行ったが、生憎の天候に見舞われ、次郎笈へは行けず、途中の分岐で引き返した経緯がある。天気の良い日に、剣山から次郎笈へ続くあの笹原の稜線、気持ち良さそうな吊り尾根を歩きたい!と思っていた。「剣山へ行きませんか?」と声を掛けられたので、待望の次郎笈へ行く事が出来た。
亀岡から剣山登山口の見ノ越まで4時間〜4時間半ほど掛かる。本来なら現地で一泊する距離であるが、宿泊計画にすると、日程変更が難しく、天候不順でも行かなければならない。過去2回雨の剣山の経験があり、今回は思い切って日帰り登山の計画とした。 当日は、早朝5時に集合、出発した。名神高速道路が夜間工事で通行止めの為、いつもの新名神「箕面とどろみIC」から高速に入り、明石大橋、大鳴門橋を渡り徳島自動車道の「美馬IC」で高速を降り、国道438号線の曲がりくねった狭い道を1時間以上車を走らせ登山口の見ノ越に9時15分頃着いた。リフト乗り場近くの駐車場は満車だったが、下の無料駐車場に停める事が出来た。早速、登山準備を整え登山開始。
今回は体力差等を考慮して、変則的な登山計画を立てた。最初から、同行者二人と私は別行動とし、剣山山頂で合流する事とした。同行者二人は劔神社の石段から歩いて出発、私は登山リフトを利用して9時35分見ノ越駅から西島駅へ標高差330mを一気に登った。 9時53分西島駅から山頂までは、最短コースを選択「刀掛の松」剣山本宮「枝折神社」の分岐から剣山本宮、剣山山頂を目指した。 登山道の脇には秋を思わせるキキョウやトリカブトの紫の花が多く見られた。 写真を撮りながら、本宮横の階段を登り、山頂広場に出た。 山頂に「明和クリーンエコトイレ」が有り、利用して10時42分出てきたら、歩いて登って来た2人に出会った。何と言う速さだ!やはり私はリフトが正解だった。
始めて晴れている剣山山頂で周りの山々を眺め写真を撮り、四国の山容を眺めて、ゆっくりしたかったが、山頂は虫が多く早々に次郎笈へ向け10時54分出発した。 ここから、三人一緒なので、私のペースで次郎笈まで行動する事にした。前方にこれから登ろうとする次郎笈がどっしりと見える。 次郎笈へと続く笹原の稜線、吊り尾根に一筋の登山道が続く、ワクワクする歩きが待っている。朝が早かったので、下って行く登山道の脇で、登山者に迷惑の掛からない所を見付け、次郎笈を見ながら昼食とした。
食事を済ませ11時30分再び次郎笈へ向け出発。一旦下り、吊り尾根を登り返し、ジロウギュウ峠の三叉路を左に取り、急坂を登り12時10分待望の「次郎笈」山頂に到着した。 次郎笈山頂も剣山山頂と同様、広い台地状となり、周りに遮る物は何一つ無く360度の大展望が待っていた。天気が良く、空気が澄んでいる時は紀州や瀬戸内海、足摺岬までも見渡せるらしい。今日は、天気は良ったが、あまり遠くまで見渡す事は出来なかった。 しかし三嶺の山塊や、先程までいた剣山がどっしりと見え満足した。山頂は、剣山と同様小さな虫が多く、残念だがゆっくりする事が出来ず、早々に下山開始した。 その下山途中、吊り尾根を登り返す辺りで気分が悪くなり、剣山と西島駅への分岐付近で、暫く休憩した。とうとう、同行者に迷惑を掛けてしまった。 5分程休憩したら落ち着いてきたので13時05分再出発。ここからはほぼ平坦な登山道となるが、片流れの道なので、滑落に注意しながらの下山となる。大剣神社の分岐を過ぎた辺りから、同行者二人には先行してもらい、駐車場で合流する事にした。 13時30分西島駅に到着、一人でリフトに乗り下山、見ノ越駅に13時50分無事下山した。駐車場まで歩いて行く途中、また、ここでも同行者二人と合流した。相変わらずハイペースだ!しかし、この二人と一緒に山を楽しめたのは、リフトのおかげかな?最後に「ラフォーレつるぎ山」で汗を流し、気持ち良く帰路についた。 同行者二人には迷惑を掛けたが、天気にも恵まれ最高の山行でした。感謝感謝!
<<コースタイム>> 見ノ越駅9:35〜西島駅9:53〜刀掛の松10:04〜剣山本宮10:30〜10:38剣山山頂10:54〜11:05(昼食)11:30〜分岐11:35〜ジロウギュウ峠11:46〜12:10次郎笈山頂12:32〜ジロウギュウ峠12:50〜分岐13:05〜西島駅13:30〜見ノ越駅13:50
記:上原