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亀岡山岳会(KAC) 
個 人 山 行 報 告


個人山行報告 2024年9月30日(月)〜10月2日(水) 天候:快晴

上高地から紅葉?の涸沢
 

報告者:上原


 以前から、涸沢の紅葉が見たい!と思っていた涸沢、四半世紀ぶりに上高地と涸沢を訪れた。今回の行程は、涸沢には泊まらず、横尾に2連泊して横尾からピストンで涸沢へ行き、紅葉を楽しむ事にした。幸い、最高の天気に恵まれ、気持の良い山行となった。
 しかし、肝心の紅葉は、今年の記録的な猛暑で、期待した紅葉が見られなかったのは、本当に残念であった。でも、上高地周辺から涸沢や穂高岳、北アルプス山岳地帯はいつ来ても本当に良いところであると改めて実感した。
 1日目:5時30分に亀岡を出発、平湯温泉「あかんだな駐車場」に10時丁度に到着、10時20分発のバスに乗車、上高地バスターミナル10時55分着。バスターミナルの食堂にて昼食を済ませ、11時20分登山開始。

 まずは河童橋でお決まりの構図で写真を撮り、

 岳沢湿原から自然探勝路を通って明神池へ歩いた。本来、河童橋から明神までは梓川左岸のルートだが、土砂流出箇所があり通行止めの為、迂回ルートとなっている。おかげで、岳沢湿原に始めて立ち寄る事が出来た。
 
 せっかく明神池の横を通るので、立ち寄って行こうと思ったが、明神池拝観料500円が必要とありビックリ、昔来ているので今回はパス、明神橋を渡り明神館の前で休憩した。
 
 13時20分徳沢へ向け出発、ここからは登山者のみとなり、一挙に人が減り落ち着く。徳本峠の分岐を過ぎ、羊歯の生い茂る森を1時間程歩くと徳沢に到着。キャンプ場と氷壁の宿で有名な徳沢園がある。

 ここでもゆっくり休憩して宿泊地の横尾へ向け出発。途中大きなクレーン車や重機が入り「新村橋」の架け替え工事が行われていた。

 更に、気持の良い自然林の道を行く。この時期、ここまで来ると多少紅葉しているかな?と思っていたが、今年の紅葉は遅く、残念ながら殆んど緑色だった。

 15時20分本日のお宿「横尾山荘」に到着。この山荘はお風呂があり、汗を流して気持ち良く5時30分夕食タイム、食後翌日の涸沢ピストンへの準備を整え、早めに就寝した。

 2日目:朝食は5時30分に頂き、登山準備を整え6時半頃山荘の外に出た。外はひんやりしているが、薄いヤッケを1枚羽織る程度で大丈夫。温度計は8℃、山荘の方が、此の時期平年なら2〜3℃で日によっては氷が張るんですが・・・ここから、屏風の頭附近の紅葉が見えるんですが、まだ見えませんね!今年の夏は暑かったから、紅葉の時期が遅れていますね。と云っておられました。


 しかし、今日の空は雲一つない青空が広がり、最高の登山日和となった。

 6時45分新しくなった、横尾大橋を渡り出発、
 
 暫くは穏やかな登山道が続く、左に屏風岩を眺めて徐々に高度を上げて行くと本谷橋8時に到着。
 
 この橋も増水時でも通れるように、新しく吊り橋(めっちゃ揺れて怖かった)が掛けられていた。ここからキツイ登りが待っているので、しっかり休憩を取る。
 
 10分程休んで出発、行き成り急坂が続きキツイ登り、1時間程行くとガレ場が有り、落石注意の箇所がある。危ないので速やかに通過する。
 
 その先に「ヒシ岩」(Diamond Rock)と書いた岩がある。なる程上から見ると綺麗な菱形の岩だ、この辺りから徐々に葉っぱが色づき始めてくる。
 
 ナナカマドの実も真っ赤になり、草紅葉も光に輝き美しい。Sガレを過ぎて、暫く行くと涸沢の一部が見えて来た。

 色づき始めた紅葉と見え隠れする涸沢を見ながら、ここからが最後の登りだ!涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐を左に取り、涸沢ヒュッテに10時40分無事到着。

 ナナカマドの紅葉こそ見れないが、それ以上に余りある景色が待っていた。早速涸沢ヒュッテの展望デッキから360度の眺望を楽しむ。正面に涸沢小屋、その上に北穂高岳、左に涸沢槍、涸沢岳、鞍部に穂高岳山荘、更に奥穂高岳から吊尾根で前穂高岳と良く見える。

 振り返ると槍見台で有名な蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳など、他に名前は判らないが2500〜3000m級の山々に囲まれ、最高!!

 
 のんびり1時間余り涸沢ヒュッテの展望デッキからの展望を楽しんだ後、12時丁度に名残惜しいが下山開始した。

 正面に常念岳を見ながら、足元にも気を使いながら慎重に下山、本谷橋で休憩を取り、横尾山荘に15時20分無事下山した。

 3日目:上高地バスターミナル13時00分発のバスに乗る予定。

 横尾山荘を7時20分に出発、徳沢と明神でゆっくり休憩をしながら河童橋手前の穂高岳が一望できるベンチに10時50分到着。

 梓川と穂高岳を見ながら簡単な昼食とコーヒータイムとした。
 少々時間に余裕があるので、田代池方面へ行く事にした。
 
 梓川右岸を下り、近代登山の父と言われているウエストン碑に感謝し、西穂高岳登山口を確認して、田代橋に出た。
 
 ここから田代池を往復すると約30分掛かりそうなので、あきらめてバスターミナルへ向かった。12時20分上高地バスターミナルに到着。12時30分発のバスに間に合ったが、長蛇の列。積み残しは無いと思っていたら、臨時便が出ると言う事で一安心。それにしても平日だと云うのに人の多いのには(自分もその一人だが)参りました。バスは平湯温泉「あかんだな駐車場」に13時丁度に到着、早速靴だけ履き替え車で移動、日帰り温泉の「ひらゆの森」で温泉に入り、汗を流し、サッパリして帰りました。
 天候に恵まれ、大変満足した山行で良かったです。感謝感謝の3日間でした。

<<コースタイム>>
(1日目)上高地バスターミナル11:20〜河童橋11:40〜岳沢湿原12:00〜明神池12:50〜明神13:20〜徳沢14:15〜横尾15:20
(2日目)横尾6:45〜8:00本谷橋8:10〜10:40涸沢12:00〜本谷橋14:05〜横尾15:07
(3日目)横尾7:20〜徳沢8:35〜明神9:45〜岳沢湿原10:37〜10:50河童橋11:25〜ウエストン碑11:50〜田代橋12:00〜上高地バスターミナル12:20

記:上原