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亀岡山岳会(KAC) 
個 人 山 行 報 告


個人山行報告 2024年11月25日(月) 天候:快晴(温暖)

・枚方市 国見山(クニミヤマ)(284m)
・交野市 交野山(コウヤサン)(341m)

 

参加者  L:川村、上原、岡本


 久しく南部方面への山行が無かったが、今回は生駒山地の北端の山々で、北河内の地元では日々の散策にも利用されることの多い、手軽な山々への山行を試みた。午前7時に3名にて亀岡を車で出発した。国道9号線篠町王子のコンビニにて昼食を調達する。老の坂を越え沓掛ICから京都縦貫自動車道に入る。第二京阪道路を南下し枚方東ICにて高速を降りる。第二京阪道の側道に沿って進み「津田サイエンスヒルズ」の案内標識を確認し左折、枚方市津田山地区、企業団地界隈に入って行く。「森下仁丹」社屋を目標に、前もって情報を得ていた行き止まり道路脇に8時05分駐車した。ここはJR片町線津田駅から30分程の国見山登山口で国見池脇にある。8時22分登山準備を整え出発する。

 
 近畿自然歩道の標識を見て植林の中を歩き、山中に入って行く。
 
 右に小さな「夫婦岩」案内文字を見付けて山道に入る。
 
 右へ左への脇道が交差する中を尾根筋まで登ると「展望デッキ」に出た。
 
 本日の天気予報では、気温は15℃で快晴が続く、との予想どおり、爽やかな登山日和である。この展望台からは、眼下に大阪東北部の街巷が望める。

 
 ここから「夫婦岩」への通過道を離れ、尾根筋を国見山へ向けて進む。アップダウンを繰り返し歩を進めるが、脇道が沢山あり所々に分岐が出てくる。スマホ情報を常に確認しながら、木漏れ日の中を進む。灌木の山道は紅葉が余り進んでいない。
 
 時々現らわれる山柿が少し色を変えていた。鉄塔のある鞍部には「自然巡回路道標」がある。要所要所に建てられた道標で、入り乱れる複雑な脇道にも迷うことが少ない。

 国見山(284m)山頂へは8時57分到着した。国見山は約500年前の15世紀の末期、津田周防守正信(ツダスオウノカミマサノブ)が築いた津田城があったといわれている。展望が素晴らしい。
 
 北東方面には京都の比叡山・愛宕山が…、少し西へ目を転じると、ポンポン山・天王山までの山々が、快晴のお陰で周囲が見渡せる。暫し感慨に耽っていた。
 
 記念撮影の後少し下り本道に進む。下る途中で軽装の高齢登山者と出会う。手には掃除箒を持ちいつも登っているとのことで、言われてみると山道に落ち葉が積っていない、有難いことである。下った本道脇には「24人程が休憩出来る場所がある」との案内を頂いた。帰路昼食時利用出来る。

 
 本道では多くの軽装の人々と出合う。ウォーキング気分で山々を巡る方々である。
 
 地図にはハッキリと表示のない「新サンドイッチ山(281m)」への脇道を登る。9時22分小高いピーク地点が山頂のようであった。更に進むと白旗池方面と三之宮神社方面への三叉路分岐に辿り着く。
 
 「サンドイッチ山」は新旧があるようで、スマホ情報を元にして、枚方市野外活動センターや三之宮神社方向え向け進むと、道路は舗装されていて、グリーンスポーツと称する寂れた雰囲気のバンガローがありキャンプファイヤー場所がある。
 
 先の道路脇に小さな小さな「サンドイッチ山」の標識を確認して右の山道に入ると「ひ榊(サカキ)」の束を集める老夫婦に出会う。登山道を伺うと親切に暫く案内を頂いた。
 
 第二のサンドイッチ山(313m)には9時50分辿り着く。撮影の後来た道を三叉路分岐まで戻り「白旗池」方面へ向かう。左にゴルフ場コースの端が望めるところでは「飛球に注意」がされていた。小さなトンネルを通過すると白旗池が見えてくる。
 
 池端に沿って進むと「ふれあいの里センター」があり休憩出来る箇所が多く、綺麗なトイレも設置されている。センターは休館日あった。少し休憩をとった後、池の堤を交野山へ向けて進む。池には鴨が4・5羽浮かび居て、池端には芒が戦ぐ。高く突き抜ける雲を探すのが難しい程の真っ青な空に、周囲の山々を映す白旗池は絵葉書のようである。
 
 もう少し紅葉があればとも惜しまれるが、何度もシャッターに手が行く。景色を堪能しながら進むと、交野カントリークラブ・ゴルフ場へ続く舗装路に出る。これを渡って登山道が続くが、可成りの急坂との情報を得ていたので、舗装路に入り山茶花の咲く垣根のゴルフ場へ向かう道へ迂回する。穏やかな坂道であるが、ダラダラと長く続くアスファルト道は、今回一番の足に応える登山道となっていたかも知れない。

 
 登り切った所には交野山三宝荒神の鳥居がある。山頂三宝荒神奥宮まで何基も朱の鳥居が続く。途中東屋があり、更に鳥居を潜ると岩盤層になってきて、小さな梯やロープが垂れた岩場を手も使って登る。
 
 岩屋の間に神社には予想外の金属製ロッカー風の三宝荒神奥社が鎮座していた。参拝し脇道を更に登ると10時50分交野山(341m)山頂に到着した。
 
 交野山古代岩屋跡の「観音岩」と称される、想像を遥かに超えたデッカイ岩山である。

 快晴に恵まれ、京都方面から大阪一円が見渡せる、素晴らしい眺望で、撮影をされていた登山者の案内によると、東は白山まで、滋賀の山々や、京都は京都タワー・清水寺五重塔まで、西は六甲山系、あべのハルカスや梅田高層ビル群、淡路島までが望めるという。

 低山ながら是程見渡せる山頂での眺望は久しく思いつかない。息をのむ程の絶景である。感動した。軽食をとり暫し滞在する。次々に登山者がある。悪戯(イタズラ)の彫刻文字も所々見受けられるが、大きな岩盤には梵字の刻みがあるという。
 
 少し下って確認するが、その昔の難業に心が動く。岩山の威圧的なデカさに先端に進めば足が竦む。快晴を感謝しながら11時15分下山を開始する。前情報のとおり急坂の下り階段が長く続く。分岐地点で右折し更に進むとゴルフ場入口へ続く舗装路に出る。これを渡り白旗池へ向い来た道を戻る。

 
 「ふれあいの里センター」附近には多くのベンチが設置されているので昼食とされている方々も多く見受けられた。池端を進みトンネルを通過し、左に湿地帯を過ぎると三叉路に戻る。本道を進む。交野山からは約1時間程歩いて、案内を受けていた休憩場所に脇道を入って辿り着いた。12時05分昼食タイムとする。木立ちの中で少し陽射しがあり静かで落ち着いた休憩地点である。色々閑談しゆっくりと休憩した。12時48分再出発し本道に戻る。多くの登山者と出会いながら広い登山道を下山する。植林の中を進むと左・山上の山肌に大きな岩盤が見える。最初に遣り過した「夫婦岩」と思われた。間もなく国見山登山口の駐車スペースへ13時10分無事下山した。道路脇には朝には見られなかったが、多くの車が脇に駐車してある。今日は、心地良い登山で大汗をかくこともなく、いい登山日和であった。身仕度を整え帰路につく。
 13時30分一般道にて帰ることとした。第二京阪道の側道を進み、府道22号線を八幡市方面へ向かう。木津川・宇治川・桂川の三川合流地点を通過し、国道171号線から洛西ニュータウンを抜け15時00分亀岡へ帰着した。お疲れ様でした。

<<コースタイム>>
国見山登山口8:22 〜 展望デッキ8:43 〜(8:57)国見山山頂(9:05) 〜 新サンドイッチ山頂9:22 〜 三叉路分岐9:32 〜 サンドイッチ山9:50 〜 白旗池ふれあいの里センター10:20 〜 交野カントリークラブ横三宝荒神鳥居10:37 〜 東屋10:43 〜(10:50)交野山山頂(11:15)〜(12:05)24人休憩所(昼食)(12:48)〜 国見山登山口13:10

記:岡本