八甲田山(大岳)1584.3m
参加者 L:上原、川村、岡本、青山、吉田、小澤、藤井(7名)
今年の夏山合宿は、亀岡山岳会の最終年度と言う事もあり、いくつもあった候補地の中から東北の名峰(百名山)3座を目指し、5泊6日の長旅の計画となった。 ◆7月30日(水)並河駅に午前9時集合、22時30分乗船予定の新潟港へ向け、2台の車で出発した。千代川ICから京都縦貫道−舞鶴若狭道−北陸道とロングドライブとなる。運転を交代しながら、予定通り18時15分新潟港に到着した。 途中ニュースで、カムチャツカ半島の沖合で巨大地震が発生、その影響で北海道と太平洋沿岸に津波警報が発令されたと、聞いていた。まさか我々が乗るフェリーに影響はないだろう!と思いながらも、事前に運航状況を聞くため、到着後すぐにフェリー乗り場へ聞きに行った。そしたら、事も有ろうか我々が乗る新潟港発→秋田港経由苫小牧港行きのフェリーは「今しがた欠航が決まりました。」と言われた。 今後、状況が変わる事は無いと言われ、急遽スケジュール変更を余儀なくされた。皆さんと相談の結果、今夜は新潟市内に泊り、明日登る予定の岩木山への山行はあきらめて、下山後宿泊予定の「八甲田山荘」まで直接陸路で向かう事とした。 幸い、新潟駅前のシティホテル(APAホテル)の部屋の予約が出来たので、暗い夜の街で道を迷いながら、何とかホテルにチェックインをして落ち着いた。時刻も遅くなったので、夕食は各々居酒屋へ行く人、コンビニで調達する人等々、適当に済ませて貰った。
◆7月31日(木)8時にホテルを出発、予定外の陸路北上となった。新潟から八甲田までは高速道路が繋がってなくて、途切れ途切れとなり、高速道路と一般道を行く事になる。ナビを信じて、まず最初に日本海東北自動車道に入る、村上市を通過、穏やかな日本海を左に見ながら酒田市へ、 米どころで有名な荘内平野を進むと、右手に裾野を広げた「鳥海山」の優美な姿が見えた。丁度お昼時、鳥海山を見ながら、道の駅「鳥海ふらっと」で昼食とした。 昼食を済ませ、ひたすら今日は北上する、最終日に宿泊の予定地、由利本荘を通過、更に秋田市の東側を通過して、八郎潟、能代、東北自動車道を走り、弘前付近の黒石ICで高速を降り、一般道を走り17時30分八甲田山荘に到着した。
◆8月1日(金)本日の登山コースは、八甲田ロープウェイで山頂公園駅まで上り、田茂萢(タモヤチ)岳・赤倉岳・井戸岳・八甲田山(大岳)を登り酸ヶ湯温泉に下山する計画。 8時下山予定の酸ヶ湯温泉に2台の車で向かい、1台駐車場に停めておいて、戻った。 待っていてもらった皆さんと合流、チョット遅い始発(am9時)のロープウェイで山頂駅へ向かう。ロープウェイからは冬に樹氷の基となるアオモリトドマツの説明を受ける。 山頂駅はほぼ森林限界を超えた辺りか、眺望抜群、昨日登るはずだった「岩木山」が西の方に、北は青森市内と陸奥湾が見え、東の方にはこれから登る八甲田の三山がなだらかな山容を見せている。 登山届を提出して、9時20分田茂萢岳へ向け登山開始、20分程で田茂萢岳展望所に到着、 田茂萢湿原が良く見える。山頂の表示を見落とし、そのまま赤倉岳と毛無岱の分岐に向かう途中、 正面に左から赤倉岳・井戸岳・八甲田山(大岳)の三山が見える。結構遠いな〜と思いながら、10時丁度に分岐を通過、クマザサが生い茂る登山道を赤倉岳山頂目指してここから本格的な登りが始まる。 登山道には、ウメバチソウやリンドウ、アキノキリンソウなどが咲き癒してくれるが、分岐から赤倉岳までの登りが今回のコースの中で一番標高差があった。 10時50分赤倉岳山頂台地に到着、ゆっくりと休憩し水分補給をする。山頂で記念撮影を済ませ、この先にある赤倉岳山頂へ、 片側が切れ落ちた登山道を進むと、ハイマツの中に建つ赤倉岳山頂(1548m)の表示柱を10時17分通過、山頂からは正面に井戸岳の円形の噴火口と最高峰の大岳が望める。 火口跡にはいくつも小さな雪渓があった。登山道は小さな鞍部を経て、井戸岳の火口縁の尾根道となる。 広い井戸岳山頂で一休み、イワブクロが見事だ。 井戸岳から大岳避難小屋のある鞍部までは、 山肌崩壊止めの丸太を組んだ急な階段状の道を下る。 12時丁度、大岳避難小屋に到着、日影を探してチョットいつもと違う行動食で昼食とした。12時35分大岳に向け出発。 登るにつれて傾斜が増し、上部は先程と同じ山肌崩壊止めの階段状の道となる。山頂は火山礫の広い台地になっている。本来山頂からは、岩木山、八幡平、岩手山など東北北部の山々が見えるが、夏特有の雲がありハッキリ望むことが出来なかった。 恒例の記念撮影を済ませて13時25分酸ヶ湯温泉に向け、下山を開始した。 ここも登りと同様、丸太を組んだ急な階段状の下山道を一歩一歩慎重に下る。 下ると直ぐに鏡沼がある。サンショウウオが棲息する古い火口湖だ。これを過ぎ岩礫地から樹林帯へどんどん下っていくが、登山道には大きな岩があり歩き難い。一時間程掛かり、湿原に出る。以前は美しい湿原だったようだが、登山者が荒らしたようです。 仙人岱ヒュッテの分岐を過ぎたところに八甲田清水の湧水があり、冷たい湧き水で喉を潤し、ここでゆっくり休憩を取り、これから先の行程を打ち合わせた結果、元気な2人が先行して、先に下山、車を取りに行く事に決まった。 先行の2人が出発、コースタイムは仙人岱ヒュッテの分岐から酸ヶ湯温泉まで1時間15分となっている。しかし、登山道には大きな岩があり、疲れている足、膝に応えて、歩きにくい。途中、地肌が剥き出しになっているところがあり「八甲田火山はまだ生きてます。」の看板が有る。硫黄臭の漂う地獄湯沢の裸地で、地球の息吹を感じる。酸ヶ湯温泉まで2.3kmの表示、沢から離れ樹林の登山道を休み休み下る。 17時丁度に酸ヶ湯温泉へ無事下山した。 まずは、売店でソフトクリームと冷たい飲み物を調達、一息いれて、ロープウェイ乗り場に停めてある車を取りに行く。再び酸ヶ湯温泉へ戻る、2台揃って後発隊を迎えに下山口の駐車場へ行くと、殆んど待つ事無く5人揃って下山口に姿を現した。さすがに、皆さんお疲れの様子でしたが、無事全員揃った。 本日宿泊の宿に到着が遅れる旨、連絡を入れて、夕日が傾き出した18時出発。樹林帯の暗い国道、途中、あの奥入瀬渓流沿いの道を十和田湖に向け走らせる。前が開けたところに大きな十和田湖が見えた。十和田湖畔沿いを行き、19時半頃目的の「ホテル十和田荘」に到着。 到着が遅かったので、直ぐに食事となり、冷たい生ビールで乾杯、脱水状態なのか、ビールが止まらない人もいた。お腹も満たされ、部屋で一休みして、温泉で長かった今日一日の疲れを癒した。疲れたが、晴天に恵まれた八甲田山の縦走、大満足の一日でした。
<<コースタイム>> 山頂公園駅9:20→田茂萢岳9:41→赤倉岳10:50→井戸岳11:28→12:00大岳避難小屋12:35→13:05八甲田山(大岳)13:25→仙人岱ヒュッテ分岐14:37→八甲田清水の湧水14:45→酸ヶ湯温泉17:00
◆8月2日(土)本日の予定は、十和田湖から一般国道経由八幡平(到着時刻により行動決定)その後、由利本荘の宿へ直行の予定で、宿を9時出発した。 国道103号線を気持ち良く走って行くと、十和田市内に入る手前から渋滞している、沿道には団扇を持った人達、何かおかしい?調べてみると8月2日は「第78回十和田八幡平駅伝競走全国大会」が開催されて、出発は我々と同じ十和田湖休屋から八幡平までの同じコース。車の通行を止めず、並走する形で行われていた。事前の調査不足で皆さんに迷惑を掛けたとは言え、初日の津波と言い、今日の駅伝と言い、旅(トラベル)にはトラブルが付き物らしいが完全にまいりました。 急遽、八幡平へ行く事を断念、直接本日の宿へ直行する事とした。遠回りにはなるが、並走している東北自動車道に「鹿角八幡平IC」から入った、途中南部富士とも呼ばれる秀麗な「岩手山」が見える「岩手山SA」で昼食。「盛岡IC」で高速を出て、国道46号線をひたすら西へ、途中田沢湖への道標を見付け、田沢湖は日本で一番深い湖、では一番綺麗な湖(摩周湖)は?等と言いながら、みちのくの小京都「角館」に着いた。 バイパスを外れ、今も残る武家屋敷や古い商屋のたたずまいを車越しに見物して、由利本荘にある本日の宿「は〜とぽ〜と大内ぽぽろっこ」に3時半頃到着した。 この宿は道の駅と併設した温泉宿、東北最後の夜をここでゆっくり過ごした。
◆8月3日(日)今日は、新潟港16時30分発の敦賀港行きに間に合うように、新潟港へ行くだけなので、ゆっくり出来る。朝食を済ませ、9時出発した。 宿から直ぐの大内JCTから日本海東北道に入る。日本海東北自動車道は新潟から秋田までを繋ぐ高速道路ですが、所々現在建設中で一般道を走る箇所がある。鳥海山を見ながら、日本海東北道と国道7号線を走らる。行く時も立ち寄って昼食とした道の駅「鳥海ふらっと」でトイレ休憩、 再び日本海東北道に入りあつみ温泉ICで途切れ、国道7号線を走ると、海岸線に道の駅「あつみしゃりん」があり、昼食とした。ここは海鮮が主体のお食事処「早礒」があり、各自海鮮の定食や丼で舌鼓、安くてボリュームがあり非常に美味しかった。お腹一杯で大満足して新潟港へ向かう。 少々早かったが14時30分新潟港に到着した。16時30分出港なので2時間待ちとなった。入港して来たフェリーの前で写真を撮ったりしながら、時間待ちをして、乗船した。 さすがに大型フェリー、予約の部屋(ベッド)へ迷い迷い辿り着く。早速船内の探索をする人、お風呂へ行く人等々、6時にレストランで待ち合わせ揃って夕食とした。 デッキに出て夕日を見ながら、爽やかな海風を浴びて、最後の夜を満喫した。
◆8月4日(月)定刻の5時30分敦賀港に入港、全員揃って車で下船、敦賀ICから北陸道に入り直ぐのJCTで舞鶴若狭自動車を走り「三方五湖SA」で朝食を調達、綾部JCTから京都縦貫道に入り「南丹PA」に7時45分到着した。 ここで、今回の夏山合宿は終わり、解散しました。色々とトラブルに見舞われましたが、無事帰って来れました。本当にお疲れ様でした。
記:上原