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亀岡山岳会(KAC) 
夏 山 合 宿 報 告


8月例会(夏山合宿)報告 平成25年8月8日〜11日   天候:曇り時々晴れ

磐梯山(1819m)・安達太良山(1700m)
 

L:上原、川村、名倉、山上、梅井、湯浅、礒松、大伴、小沢、山中


 今年の夏山合宿は、昨年に引き続き東北の名峰「磐梯山」と「安達太良山」2座を目指した。
◆1日目:朝6時30分「アルプラザ」の駐車場に集合、3台の車に便乗して出発、途中湯浅氏と合流、篠ICから高速道路が繋がり、京都縦貫、京滋バイパス、名神高速道路、北陸自動車道、磐越自動車道と次々に一路「磐梯高原」を目指した。移動だけの初日、疲れないように各車運転時間は最大でも2時間まで(1時間半を目標に)。停車するSA、PAを申し合わせてドライバーチェンジ、高速道路の単調な走り、休憩を取りながら安全第一で1日目の宿泊地「休暇村裏磐梯」に予定通り夕方5時過ぎ、無事到着した。

 
◆2日目:京都を出発する時の天気予報では、東北地方も梅雨明け宣言が出され、晴れマークが並らび、ルンルン気分で出発したが、いざ2日目の朝が明けると曇り空、予報もあまり良くない…残念ながら磐梯山は見えない。でも、雨が降っていないだけ上等と気分を入れ替え、朝食を済ませて8時前に宿を出発した。天気が悪かったので、全員八方台登山口からピストンする事として近くのコンビニで昼食、行動食を調達、八方台登山口へ向かった。
 磐梯山ゴールドライン(無料開放)を南下して、30分程で八方台駐車場に到着、


 
早速登山準備と軽いストレッチ体操を行い8時45分登山口を出発。本来は気持ちの良いブナ林を行く登山道のはずが、ブナ林に異変が・・・夏がようやくはじまったというのに、ブナの葉がない。まるで、紅葉の後に落葉してしまったかのような姿と景色。足元には無数の緑色の虫、今年はブナ虫が異常発生したようです。(帰ってからネットで調べたところ、正式名称「ブナアオシャチホコ」別名「ブナハバチの幼虫」とも、丹沢で大量発生、ブナの原生林が危機に瀕しているとか)30分程で林を抜けると硫黄臭がして、中の湯跡に9時15分着、
 
分岐を右に梅雨明けが遅かったせいか、登山道はほとんど泥んこ状態、所どころに見晴らし展望台があるが残念ながら見えない。弘法清水とお花畑の分岐を左へお花畑に10時45分到着、お花畑は気分的に落ち着くのは私だけではない、ゆっくりと小休止。11時弘法清水小屋の前を通過、11時35分山頂に到着、

360度真っ白ガスの中、雨が降らなかった事が良かったと思い、山頂で昼食を済ませて、12時過ぎに下山開始、往路を戻り、八方台駐車場に2時過ぎ無事到着しました。
 

 早く下山したので帰り道、裏磐梯高原「五色沼自然探勝路」へ立ち寄り、青沼まで散策してから、宿へ戻りました。


◆3日目:安達太良山登山口までは約50km程離れ距離がある、8時前に宿を出発。昨日と同じコンビニで行動食や弁当、飲み物を調達して、あだたら高原スキー場に向う。途中信号もなく
順調に走れたので約1時間程でスキー場の駐車場に到着した(9:10)。残念なことに今日も天気が良くないので予定していたコースをあきらめ全員、あだたらエキスプレス(ゴンドラ)で登る事に決定。

ゴンドラ部分を歩いて登ったら1時間20分掛かるところ、ゴンドラなら山頂駅まではわずか6分、かなり時間短縮となる。ゴンドラ山頂駅を9時30分に出発、ゴヨウマツの茂る尾根道を登り、ハクサンシャクナゲなどの灌木を見ながら木道を進む。表登山口からの道と合流すると登りはきつくなってきた。この辺りには初夏ならイワカガミやイソツツジが美しいらしいが、今は何も咲いていない。やがて山頂直下の分岐に出たが、霞んでいて前が良く見えない。
山頂の突起まではわずか5分程で登れるのだが、岩場は狭く混雑し順番に登る。岩場には鎖があるが道は狭く、数人が交代で登る事になるが、なんとか全員無事登頂できた。
 
山頂(乳首)に10時50分到着。山頂はガスと強風で展望は全くない。急いで記念撮影を撮り、頂上直下の峰の辻入り口標識まで下り11時全員集合する。ここから勢至平へはくろがね小屋を経由する道と、小屋を経由しない道とがあるが後者を選び下山した。赤土とごろた石の道が続き周りは開けているが依然ガスで遠望は出来ない。途中の開けた場所で昼食と全員集合の記念写真を撮り休息する(11:45〜12:10)。
  
昼食後30分程下るとくろがね小屋からの道と合流、勢至平の分岐(12:45)に出た。ここまで降りてくると青空が広がり、気温も暑く感じた。分岐からは林道(馬車道)と登山道(旧道)とを何度か交差しながら奥岳登山口に向う。
 
林道の脇にはシモツケやヤマユリが咲いていて疲れを癒してくれた。時間に余裕があったので、烏川橋の袂から「あだたら渓谷自然遊歩道」に入り予想もしなかったすばらしい渓谷美を堪能しながら奥岳登山口に戻った(14:30)。
 
少し距離あったが高速道路を利用して一気に今夜の宿泊地、磐梯熱海「かんぽの宿 郡山」まで車を走らせ、無事到着。温泉で汗を流し、最後の夜を座敷で小宴会となり美味しいビールを戴き、満喫した山旅となりました。


◆4日目:最終日は亀岡まで戻るだけの予定であったが、せっかくなので今年の大河ドラマの舞台になっている「鶴ヶ城」を見物して亀岡へ戻ることにしました。
 
 丁度一週間前の放送で「鶴ヶ城開城」が放送され無残な姿になっていたので、それを確かめに行こうか?と冗談を言いながら会津の歴史の一端に触れ、旅気分も味わい楽しいひと時を過ごしました。往路と同じ道を一路亀岡まで帰路に着きました。
 今回の東北の山行は、昨年ほど天気には恵まれませんでしたが、大崩れする事もなく予定していた2座に登頂することが出来ました。(ちょっぴり残念ではあったが・・・)
 しかし、ゆっくり温泉に入り、美味しい物も食べて満足しました。少しでも福島の復興にお役に立ったと思っています。

 参加された皆さん、ありがとうございました。運転ご苦労さんでした。
 長い道中、本当にお疲れ様でした。