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亀岡山岳会(KAC) 
夏 山 合 宿 報 告


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7月例会(夏山合宿)報告 平成28年7月21日~23日 天候:晴れ

夏山合宿(大日岳 2501m・奥大日岳 2606m)
 

L:上原、梅井、川村、名倉、礒松、石橋、秋山、吉田、藤井、小沢、山中


  日曜日までぐずついた天気が、月曜日九州から東海地方まで一気に梅雨明け宣言が出され、爽やかな青空が広がり、夏山合宿へ気分が盛り上がってきた。
 いよいよ出発の当日、並河駅前6時に集合、3台の車で予定通り出発、千代川ICから京都縦貫自動車道に入り、途中「味夢の里」で1人ピックアップ、11人全員揃い舞鶴若狭自動車道経由で北陸自動車道の立山ICへ向かった。
 途中、昨日までの晴天とは変わり、時より日が照るところも有るが、全体に雲が多く一時ワイパーを動かす時もあり、すっきりしない空模様のなか、天候の回復を祈りながら登山口の「称名滝」駐車場に、ほぼ予定通り11時20分ごろ到着した。
 1日目:称名滝登山口→大日平山荘(泊)
 2日目:大日平山荘→大日岳→中大日岳→奥大日岳→雷鳥平→雷鳥荘(泊)
 3日目:雷鳥荘→ミクリガ池→天狗平→弥陀ヶ原→高原バス、ケーブルカーで下山
の予定で、登山準備、装備を整え今夜の宿泊予定地「大日平山荘」へ向けて11時45分出発、登山口までは約20分アスファルトの道を行く。

 登山口からは本格的な登山道に入り、牛の首まで急登が続く。雨の降るような天気ではないが、ガスの中を登る、視界はきかないが気温が低いので登り易くありがたい。
 
「猿が馬場」13:15通過、更に「牛ノ首」まで厳しい登りが続く13:45「牛の首」を過ぎてしばらくいくと大日平に出て、木道歩きとなる。

依然ガスの中、もう少しで山荘に着くと思われるところにラムサール条約湿地の看板があり、休憩のベンチが置かれてあった、最後の休憩を取っていたら徐々にガスが晴れ、目の前に「大日平山荘」が現れ、「もうここまで来ていたんだ!!」とまずは一安心、休憩後今夜の宿泊地、「大日平山荘」に15時15分到着、山小屋なのに、風呂とシャワーが完備、おまけに本日の宿泊は我々のグループのみ、生ビールを飲みながらゆっくりとくつろぐ事が出来た。

 
  2日目:早朝から青空が広がり、朝焼けの空、薬師岳の上に残月があり、今日は一日晴天の予感がする。後で判った事だが、この日北陸地方に梅雨明けが発表された。
本日のコースタイムは8時間30分とかなり厳しい行程となるので、出来るだけ早く出発したいと、考えていたところ、山荘のご好意で朝食時間を普段より30分早く、5時半に準備していただける事になりました。

朝食をいただき、5時45分山荘の前で「大日岳」をバックに記念撮影を済ませ出発、最初は緩やかに木道歩きから始まり、徐々に勾配がきつくなり、本日最大の難所をコースタイム2時間30分のところ3時間以上掛かり「大日小屋」に9時過ぎ到着、リュックをデポして空荷で「大日岳」山頂へピストン、沸きあがってくる雲の切れ目から「剣岳」がその雄姿を見せ、疲れを忘れさせてくれる。



山頂で記念写真を撮り、「大日小屋」まで下り休憩、エネルギーと水分補給をして、10時10分「奥大日岳」に向けて出発。

 

 
 終始「剣岳」を見ながら、雄大な景色と高山植物に癒されながらの稜線歩き、途中「中大日岳」「七福園」を通り、一旦鞍部へ下り「奥大日岳」への登り返しが待っている。このコース殆どの人が我々とは逆で、室堂から称名滝へ下るパーティが多かった。「大日岳」「奥大日岳」は花の山を実感させるように、コースの両側は高山植物の宝庫、癒される登り下りで、今回の目的地「奥大日岳」山頂に12時45分到着した。

程よい広さの山頂で、360°の展望を満喫しながら、遅めの昼食をいただき、雷鳥平へ向け出発。

前方に立山三山「雄山」「大汝山」「富士ノ折立」を望み、その奥に悠然とそびえる「劔岳」、右手に目を向けると、立山カルデラとその手前に広がる「弥陀ヶ原」「天狗平」を縫うように「立山黒部アルペンルート」のバス道が広がっている。なんと贅沢な景色、天気にも恵まれ気持よく下る、15時15分「雷鳥平」のキャンプ場に到着。
「雷鳥荘」への最後の登りに備え一息入れて出発、地獄谷(今は立ち入り禁止)の荒々しい風景を見ながら、15時45分「雷鳥荘」に到着。
 
「雷鳥荘」は山小屋と言うよりも、日本最高所に立つ温泉宿と言った方が正しい宿で、早速、温泉でゆっくりと疲れを癒し、温泉宿の醍醐味、湯上りのビールを頂戴して、本日の雄大な風景を思い出し、疲れも忘れ至福のひと時でした。


 3日目:今日も朝から快晴、出発前に小屋の前で「奥大日岳」をバックに記念撮影を済ませて6時55分出発、本日は「弥陀ヶ原」までの散策道お花畑を見ながら下りのルンルンコースの予定である。
 
「エンマ台」と「ミクリガ池」を通り「室堂」の手前から、「天狗平」への散策道に入り、高山植物とバス道を横目で見ながら、「天狗平山荘」に8時25分到着。ここで、ちょっとしたトラブルが発生。小屋の壁に☜(左)「弥陀ヶ原」の標識があり、その標識通り下って行った、そろそろ(すぐに)バス道を横断するはずが、なかなかバス道が現れてこない、おかしいぞ?と思い出したが時すでに遅し、「このまま行きましょう!!」と言う事になり、ショートカットコースを行く事になった。おかげで、予定より1時間ほど早く「弥陀ヶ原」に9時半ごろ到着した。
10時15分発の高原バスが予約する事が出来乗車、「美女平」11時のケーブルカーに乗り、「立山駅」11時7分着。「称名滝登山口」へ車を取りに行くのだが、「称名滝」行きのバスは12時45分発まで無い、時間がたっぷりあるので、駅周辺で昼食とお土産を調達してから、予定のバスで駐車場へ、13時20分亀岡へ向け出発。
往路と同じく、北陸自動車道→舞鶴若狭自動車道経由「味夢の里」に5時過ぎ到着。ここで藤井さんと別れるので、今年の「夏山合宿」はこの場で解散終了としました。

 亀岡には6時過ぎ無事帰ってきました。事故もなく天候にも恵まれ、最高の「夏山合宿」でした、参加の皆さん、お疲れさまでした。